5月20日の賀老高原

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賀老高原にも、春がやって来ました。ブナが芽吹き、葉を広げ始めています。今月の末から六月第一週辺りまで、ブナ林の新緑を満喫できるでしょう。明るい緑が、気持ちをうきうきさせてくれます。

高原への林道が開いたのが、先週の金曜日。賀老の滝への駐車場とトイレは使えるようです。ブナ遺伝資源保存林の前の駐車場までは、道路の雪はありません。ただし、トイレは使えません。ここから狩場山登山口に続く林道は、雪が残っています。四輪駆動車でも、入るのは無理と思います。

遺伝資源保存林は、散策路の上に相当の残雪があります。危険はありませんが、しっかりした靴を履いて歩いた方が良さそうです。また、原生林内にも雪が見られます。とくに千走川の渓谷沿いには多くの雪が残っていて、ブナの新緑との色彩競演にうっとりします。何度見ても、その感動が小さくなりません。

林内の花は、ミズバショウとエゾノリュウキンカくらいしかないです。雪が解けたところでは、小さなツクバネソウがありました。今月末から六月にかけて、いろいろな花が咲き始めるでしょう。

ブナ林以外の二次林や林道脇では、次のような花がありました。エゾエンゴサクとキクザキイチゲが満開。オオバキスミレが少々、エゾワサビの白い花が可憐です。ノウゴウイチゴが、白い花を付けています。シラネアオイが満開。ニリンソウは、咲き始めのようです。オオカメノキも咲いています。

賀老の滝の轟々たる流れ、白く沸き立つような色。そしてブナの新緑。このコントラストも素晴らしいです。雪解け水で水量が増した千走川の流れは、一年中で一番力強さを感じます。ぜひご覧になってください。