1999年〜 2.田ノ岡三郎、村上聖、MELODICA、榊原長紀

【田ノ岡三郎

そして沢登氏をアコーディオン&ピアノでサポート、デビュー・アルバムにも参加していた田ノ岡三郎氏が在籍する「かぼちゃ商会」のライブも観に行った。

「ネオ・チンドン」と銘打って、編成はチンドン屋さんと同じであるが、サウンド&楽曲は洋楽が主。
太鼓のドーンと鳴る音や、鳴り物が入っていなければ、チンドンとは思えないでしょうね(笑)。
このライブではピアニカ前田さんとEPOさんがゲストだったのだが、これが気持ちよかった。
ピアニカ前田さんと田ノ岡三郎氏が「月の光(クラシックの曲)」を演奏したときは身震いしたね。
そしてEPOさんの歌声はすぅーっと壁をすり抜けていくような歌声。

その後、かぼちゃ商会も解散となり、田の岡氏はソロ、ユニットで活動を始める。
2006年にソロのライブを拝見したが、凄みが増していた。
東京フラワーズから離れた後も、沢登氏のライブにもゲストで参加する等、未だ親交を深めている。

【村上聖、MELODICA(村上聖&榊原長紀)

そして沢登氏つながりでもう一つ。
沢登氏をベースでサポート、デビュー・アルバムにも参加していた村上聖氏のライブにも足を運んだ。
村上氏がメインのライブと、フュージョングループのライブ。

既にスタジオ・ミュージシャン、ジャズやフュージョンのサポートも精力的に活動していた。
深みが違うっていうのかな。
曲によって色付け方を自在に表現する。
本人のやりたいようにすれば、いくらでもやってしまうんだろうけれど、曲のイメージを瞬時に捉えていく。
でも、村上氏の音は村上氏の音なんだよなぁ...

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そして2001年、村上聖氏(b)と榊原長紀氏(g)のユニット、「MELODICA」がアルバム制作し、レコ発ライブを行った。
沢登秀信氏の1st ALBUM「強引にMyway」で演奏している2人で、ライブの時には「東京フラワーズ」として数々のライブハウスを共にしてきた。
またその周りの友人ともお互いつながりがあるといった面白いつながりを持った縁である。

村上氏のベースは現在の活動状況でもお分かりのとおり多彩な一面を持ちながら一本筋の通ったベーシストである。
榊原氏はスタジオでの活動はあまり知らないが、「東京フラワーズ」時代には各方面のライブハウスのマスターや筋金入りの常連たちを根こそぎ唸らせてきた逸材である。

二人の日頃感じた想いを曲に吹き込んだインストルメンタル。
楽器一つで多彩なイメージを繰り広げられたライブ。
「テクニックは表現の一手段であり、テーマが大事」ということを再認識したライブであった。
ミュージシャンと私のようなファンが互いの人生を再確認できることに感謝しながら聴けるライブ。
長年、ライブに足を運ぶと、新たな展開が待っているものである。


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