序章3 ライブハウスで活動するミュージシャンのアルバムは...

ライブハウスで活動するミュージシャンのアルバムは、手売りが基本だと思っていたほうが良いですね。
地元のレコード屋さんで入手できることは期待しないほうが良いです。
そのほとんどはインディーズ版や自主制作版で、メジャーレーベルしか取り扱っていないレコード屋さんでは入手不可能だったりします。

最近、インターネットが普及して、ミュージシャンのサイトに訪ねれば入手できることもあります。
でも在庫がいつなくなるかはわかりません。

それよりもライブを観て、良かったらミュージシャン本人からアルバムを購入すると、想いも一入です。
ライブの感想を直接伝えることが出来るし、サインをしてもらうことも出来ますしね。

ライブハウスのミュージシャンはアルバムを売ることだけに注力しているわけではありません。
あくまでも自分の歌・演奏を生で聴いてもらうことがメインです。
自主制作版なら別ですが、アルバムを売っても自分の懐に入ってくるお金はそんなに多くありません。
何十万枚のセールスを出してやっとミュージシャン側にそれなりのお金が入ってくる図式です。
では何故アルバムを制作するのでしょうか?

それは自分の歌・曲を多くの人に知ってもらいたいからです。
そして記録物として残すこと。
いわば名刺のようなものです。

また、アルバムの演奏とライブの演奏や編成が違うこともあります。
これは、あくまで記録物なのです。
自分の歌のイメージに合わせて、アルバム制作のために親しいサポート・ミュージシャンに参加してもらったりします。
でもアルバム制作に参加したミュージシャン全てを毎回一緒に活動することはできないことがほとんどです。
これはスケジュールの問題、金銭的な問題、ライブハウスで演奏できるキャパシティがないなど、いろいろな要素があります。


アルバムにはアルバムの良さというのもあります。
同じ曲が違った編成で聴ける楽しさや、生演奏との違いや、歌詞や演奏をじっくり聴きこむことが出来る。
歌を覚えて次回ライブを観にいったときには口ずさんだり、一緒に歌うことも出来るわけです。
遠方からはるばる来たミュージシャンは、次に出会えるのはいつになるかわかりません。
次回来訪するまで想いを馳せながら、アルバムを聴くというのも良いものですよ。


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