<Project-N.(里見紀子) Live at 六本木 Alfie>

〜 FUNK SESSION 〜

2009.05.20.(水) Project-N.(里見紀子) Live at 六本木 Alfie
里見紀子(Vl)、
今泉正明(P)、坂本竜太(B)、加納樹麻(Ds)

私にジャズの楽しさを再認識させてくれた、里見紀子さん。
その里見さん率いるProject-N.を観に、六本木 alfieに行ってきました。
でも、今年初めてになってしまったね。

30分ぐらい前に行くと、下のエレベーターでドラムの加納さんと一緒にのることに。
加納さんは私のことを知らないからね(笑)
同じフロアーでエレベーターの扉が開くと、先に降りるよう促されました。
紳士であります。
会場入りし、カウンター席を促されたのですが、ロフト席へ。
今回はファンク・セッション。
後ろで大いに楽しませてもらっちゃおうという魂胆で(笑)


さてステージです。
ステージ始まる前にメンバーが笑ったりして楽しんでいる。
その姿を観て、「盛り上がっちゃっていいのかな?」ってね。
何せジャズのライブハウスに来る方々は、拍手するぐらいで静かだからね。


1stステージ最初は、「TUTU」から。
静かに始まったんだけれど、凄みがあってね。
そう、ジャズ・ファンクって言うと、結構音数多くて、ガシャガシャしてるっていう感じがあるでしょ。
この「TUTU」は間合いを楽しめる。
そして、里見さんのソロ中に早速坂本さん、仕掛けてる(笑)
ヴァイオリンって流れるフレーズが気持ちよいのに、「へっ」って放送事故すれすれのフレーズを仕掛けてくる。
と思ったら、加納さんも「イェーイ」と発しながら、感性の赴くまま呼応してくる。
今泉さんもフレーズを奏でていきながら、「仕掛けるぞ!」となった瞬間、坂本さんと加納さんがすかさず反応。
その後は今泉さんが気の向くままフレーズを放つ。
相乗効果がいつまでも続いて、里見さんがサインを送らないといつまでも続くんじゃないかといった感じ。
そして坂本さんのソロでは、「では、いきますよ。どうです?」と助走を味わいながら始まった。
加納さんのソロでも、この楽曲でチャレンジしちゃおうと、叩く叩く(笑)
こんな感じで繰り広げられた。
この時、「今回はざっくばらんに行きましょうか」って伝わってきた。
その様を観ていて、もうおかしくておかしくて(笑)
その後はもうレポで書くと同じになっちゃうので、この後は省略(笑)
そして、「Four Brothers」。
これははじめて聴きます。
ヴァイオリンのフレーズが心地の良いナンバーをファンクにアレンジ。
今泉さんの流れっぱなしのフレーズに里見さんの首が回る回る(笑)
高速フレーズには高速フレーズ返しがあったり、どっかで聴いたようなフレーズもキャッチーに決めてくれました。
そして、ジャズでは定番、「Summertime」を6/4拍子で。
「Feel Like Making Love」をシックに決める。
1stステージ最後に、「Some Skunk Funk」を披露。
始める前の里見さんのカウントに、坂本さんが「速っ!」と一言(笑)
まぁ速かった。


さて、2ndステージです。
もう細かい話は抜きにします。
というか、楽しんじゃってますので(笑)
前回も披露した「アパラチアン・モーニング」から始まる。
5/4拍子、6/4拍子と変拍子が織り成す曲。
そして、初めて聴く「Serie B」。
ブルースっぽい。でもファンクで決める。
そして定番、「T.P.'s Especial」では加納さんの軽快なリムショットから手打ちまで(笑)
そしてスローなナンバー、「Lawn」で清涼感溢れるフレーズ目白押し。
そして佳境、最後に「ZIG ZAG」を演奏。
この曲、Project-N.では定番。
体が揺らされっぱなし。

アンコールで、ファンク・セッションで定番「I Wish」を披露。
坂本さんのベースが始まると、加納さんが手拍子し始めた。
もうこれはやるっきゃないでしょ。
演奏中、10分ぐらいの演奏に手拍子をし続けましたさ。
私以外は尻切れトンボになっちゃっていたんだけれど。
鍛えられていますからねぇ、手拍子(笑)
で、この日のライブは終了。


坂本さんは何食わぬ顔で、音で茶々を入れる(笑)
レスポンスの速さもピカイチ。
そう、このProject-N.のメンバーはバンマスの里見さんとピアノの今泉さんが基本、ベースとドラムの方がその時によって変わるんですが、どの方も仕掛けたり、レスポンスが早い。
そしてフレーズにジャズ素人のような人でも、さりげなくわかりやすく楽しませるところを盛り込んだりしているので飽きないんです。
「さりげなく」っていうところがミソ!
今回のライブでは、前回観た時と編曲も変わっていたり、新たなチャレンジが加わってました。

里見さんの繰り出すフレーズも、また一段と凄みが加わってます。
いろんなジャンルの楽曲を勢力的に租借していることが感じられます。
このProject-N.での選曲はスタンダード・ナンバーもありますが、アレンジが違う。
そして変拍子の曲や、なかなか他では演奏していないだろう楽曲も聴くことが出来る。
メンバーを他のセッションで観た方も、Project-N.で演奏を聴くと、また違った一面を観れると思いますよ。


ライブ終了後、また里見さんと坂本さんとお話。
坂本さんも私が体揺すって楽しんでいるのを確認していたんですね。
「いつも盛り上がってくれて、ありがとう」とハグされちゃった(笑)
で、きっちり自身のバンド、「Spicy Kichin'」のバンドのお話も。
もうクロスオーバーとか馴染み深いサウンド目白押しということです。
観にいかないとなぁ。

そして、この日は里見さんに促されて、今泉さんと加納さんのところにも挨拶をしに行きました。
緊張してあまり話せなかったですが (_●_)
ジャズのことはあまりわからないので、まず第一歩ですね。

こんな形でミュージシャンと関われるのも、里見さんの人柄なんですよ。
伊太地山伝兵衛さんの弦楽団で知り合って、伝兵衛さんの気さくさから里見さんとも気兼ねなく話すことができ、本人もいろんな方と話すことが楽しいということを知って、気軽に話させてもらってます。
ライブも「ジャズのライブも、もっと気軽に楽しむもんですよね」と、このあたりも意見が一致しているし。
敷居はミュージシャンだけでなく、お客さん側からも高くしちゃっているのかもしれないですね。
もっとミュージシャンとの交流を楽しむべきだと思いますよ。
反応がないのが一番わからないものなんですから。
と、自分にも言い聞かせてしまった一日でした。

うん、良かった。
こんなに音で遊べると楽しいだろうなぁ。


P.S.そろそろProject-N.以外での里見さんの演奏を観に行かないとなぁ。


里見紀子さんのHPはこちら
今泉正明さんのHPはこちら
坂本竜太さんのHPはこちら
alfieのHPはこちら



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