<廣瀬哲也 Live at 銀座 TACT>

廣瀬哲也(Vo, G)

2009.03.02.(月) 廣瀬哲也 Live at 銀座 TACT

廣瀬さんのライブに足を運ぶのは1年ぶり。
この日は対バンが数組いたのですが間に合わず、廣瀬さんの前のユニットの途中に入店。
どこからでもステージがよく見える箱です。
ここは銀座 TACT。
「since 1958」、私が生まれる前、いやいや親父とお袋が結婚するよりも前からある老舗ライブハウスです。


前のユニットが早めに終わってしまって、「予定時間まで結構あるなぁ」と思っていたら、廣瀬さんがステージへ。
チューニングを済ませ、PAの方とアイコンタクトをとると、「のんびりはじめようかなと思います」とステージが始まった。
ゆったりとギターを爪弾きながら、予定していなかった曲、「way to the vending machine」を演奏する。
心の水面に風をなびかせるように歌う。
MCで情景を思い浮かばせながら、「ビールケース」を披露。
歯切れの良いストロークの音を響かせながら、こだまするように歌う。
そして代表曲、「観覧車」。
穏やかな一日の終わりに、幸せを感じる歌。
シンプルなこの歌は心を捉えて何度でも聴きたくなる。
次に、「swimming to the moon」。続けざまに、「月見ウサギ」。
廣瀬さんの独特の歌詞の世界が味わえる歌。
気持ちのままに叫ぶ声に、湿ったものを吹き飛ばしてくれる。
最後に「ここから見える空の色」を披露。
新たな心境が伺えるこの歌を歌い上げて、この日のライブは終了。


30分強のステージ。
うーん、もっと聴きたい。
廣瀬さんの歌には風、空の移ろいを感じさせる。
空気感が心地よい。
風はやさしく頬を撫でるときもあれば、凍てつく痛みを感じさせるときもある。
はだかるように吹くときもあれば、不穏な淀みを感じるときもある。
これが感じられるんだ。
私は廣瀬さんの歌を聴くと、心に浮かぶ情景がある。
夢か現かわからないぐらい、やさしい面影や、心の闇が浮かんだりする。
けれど、波紋を投げただけではなく、もう一つ前に踏み出す感触が芽生える。
この気分を味わいたくて、ライブに足を運んでいる。

ライブ終了後、少しお話しました。
やはり発信していないと、うずうずしてくるようで(笑)
今年どのような展開が繰り広げられるのか、楽しみである。


そして銀座 TACTは音響が気持ちよい。
残響感、音の廻り具合が心地よかった。
また機会があれば、足を運びたい場所です。
誰かやらないかなぁ。


廣瀬哲也氏のHPはこちら
廣瀬哲也氏のBlogはこちら
廣瀬哲也氏の代表曲、「観覧車」はこちらで試聴できます。 ⇒
銀座 TACTのHPはこちら


廣瀬哲也(Vo, G)

静かに始まりました...






MCの様子










良いライブ、そして良い音でした。感謝!



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