<マコフェイ、ingenue Live at 千歳烏山 TUBO>


マコフェイ
フェイターン(Vo, Theremin)、白川真琴(KURZWEIL)
ゲスト:ダブロック(Vocorder、Machines、Keyboards)

ingenue(アンジャニュウ)
YOSHIMI(Vo)、西原幸男(B, Cho)

2009.02.28.(土) マコフェイ、ingenue Live at 千歳烏山 TUBO

マコフェイが再び東京に...
行ってまいりました。
新宿からは歩いて1時間40分。
結構遠かった(笑)
お店に入って席についてフェイターンにちょこっと挨拶。
この日は知り合いと現地集合。
時間前に着き一安心。


さて、この日の対バンはingenue(アンジャニュウ)。
ヴォーカルとベースのユニットです。
私はこの日で2回目です。

さて、まずはingenueのステージから。
静かな空間にベースのフレーズが流れ、「アナザー」。
続けて、静かに響くベースのフレーズにもたれながら「ワルツと雨の庭で」。
YOSHIMIさんが一言一言大事そうに歌を歌っていく。
続けざまに「パラッパ」。
ここでMC。
MCでは西原さんの髭の話で大盛り上がり!
演奏中の世界とのギャップは癖になります。
(前回もこのギャップに大笑いしたような...)
でも演奏が始まると元の世界にすぐ戻るから不思議。
その後、オリジナル数曲(曲名不明)とJIMI HENDRIXのカバー「Have You Ever Been」をingenueの世界観で披露。
終盤に差し掛かると、二人の息使いを感じながら、奏でられるリズムの気持ちの良さに客席からリズムを刻む音がどんどん大きくなってきた。
ここで新曲、「遊泳禁止」。
ingenueの新たな境地でしょうか。
これは好きですね。
曲が終わったときには、静かな世界を奏でるingenueに大きな拍手。
最後にポップなナンバーを1曲披露して、大きな拍手に迎えられて、この日のライブは終了。

ingenueはリズムを感じて聴く。
歌詞はバンド名「ingenue」の世界。
最初は不 安に感じることも、曲が進むにつれて心地よく感じられていく。
そして共振していきながらステージが進む。
自分の中にイメージを膨らませていくようになる。
この時点でingenueの術中に嵌っているんだな。
恐るべし、ingenue。


しばし休憩の後、マコフェイのステージです。
ゲストにダブロックが駆けつけてくれた。
初めに「Waltz」。音を確かめるように始まった。
奏でられた音の残響感。
会場は一気にマコフェイの世界に染められた。
フェイターンのテルミンと白川さんのカーツウェルの音で浮遊感を味わう。
続いて、ダブロックのリズムが鳴り始め、「ゆっくりとかして」。
フェイターンはこの場でライブをできることがうれしいとばかりに歌う。
テルミンも弾けてきた。
この時点で私の知り合いは私をそっちのけで食い入るように魅入ってます。
そしてコーラス音をバックに流しながらMCを終えて、深い異次元の世界へと「チャイトーヨ」を演奏。
ヘッドセットを付けたダブロックがボコーダーでコーラスをとる。
フェイターンが叫ぶと、その気が一気に脳に襲いかかってくる。
強烈なインパクトを与えた後に、続くはインスト曲、「ツイン・バード」。
白川さんのフレーズが不思議な森の中へと誘われる感覚に陥る。
想い出を追うようにフェイターンのテルミンのフレーズが奏でられていく。
ダブロックの効果音が、さりげなく彩る。
ダブロックが蝉の鳴き声を演出から始まった「梅雨蝉時雨」。
声を絞って吐き出すフェイターンの歌声に、埋もれた感情が湧き出す。
カラカラと鳴る効果音の中、「ルシベリン」。
「深く沈められた一人ぼっちの君が、寂しい思いをしていても、きっと誰かが見つけてくれる。必ず誰かが見守っているよ」、とフェイターンが歌い上げる。
そして、「Glow」。
ダブロックがまた良い効果音を出してくれます。
コントローラを屈指して、リアルタイムでどんどん音色が変わっていく。
最後に「シナプス」。
3人が「みんな、繋がれ!」とばかりに温もりを与えるように演奏。
ダブロックがこれまた凄いアレンジを引っさげてきてくれました。
これは圧巻です。
大きな拍手に迎え入れてアンコールで「大人子供」を手拍子に迎えられて演奏して、この日のライブは終了。

マコフェイの演奏を聴くと、「浮遊感と軽さは違う」って感じるんだ。
重さが感じられないと浮遊感は味わえないんだよな。
フェイターンの感情がダイレクトに伝わる歌声&テルミン。
うかつに身を委ねてしまうと後戻りできなくなるぐらい、気持ちを揺さぶられる。
フェイターンはテルミンに注目が集まっちゃうけれど、歌声が素晴らしいんだ。
やんちゃな歌姫。
白川さんの演奏は曲に温もりを感じさせてくれるんだ。
そして、演奏もさることながら、カーツウェルの音色の素晴らしさを存分に聴かせてくれる。
曲の間にどんどん音色を変えてイメージを放出する。
ゲストで一緒に駆けつけてくれたダブロック。
この日は3人での演奏だったのでじっくり聴くことが出来た。
リアルタイムに音色をどんどん繰り出していくさまは、シンセ好きにはたまらんよ。


マコフェイはアルバムも大好きだけれど、生で聴くと歌声と電子楽器の音に圧倒されるよ。
時系列の揺らぎ、リズムの変化や抑揚の面白さ...
フェイターンの「繋がり」をテーマにした世界感をポップに仕上げている。
時空を繋がったこの一時を一緒に感じるライブ。
3枚目のアルバム構想も既に始まっているとのこと。
楽しみである。

夜空に浮かぶ潜水艦に乗ってマコフェイの旅は続いて行くんだね。
興味をもたれた方は、一度足を運んで乗せて貰ってください。


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ingenue(アンジャニュウ)
YOSHIMI(Vo)、西原幸男(B, Cho)







MCでは髭の話で大盛り上がり!
このギャップは癖になります。




マコフェイ
フェイターン(Vo, Theremin)、白川真琴(KURZWEIL)
ゲスト:ダブロック(Vocorder、Machines、Keyboards)


フェイターン(Vo, Theremin)


白川真琴(KURZWEIL)


ダブロック(Vocorder、Machines、Keyboards)












「チャイトーヨ」の世界を繰り広げながら練り歩くフェイターン。




白川さんの突っ込みMCも楽しいよ。






ダブロックの右手の操作!
おっと白川さんも左右で違う音!
(マニアック過ぎ?)




ダブロックのリアルタイムで演出される効果音は絶妙!


この二人の世界にはいつも釘付けにさせられる


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