<ヴァイオリン サミット Live at 六本木 Alfie>
里見紀子(Vln)、中西俊博(Vln)、定村史朗(Vln)、
今泉正明(P)、坂本竜太(B)、大槻"カルタ"英宣(Dr)
2008.12.22.(月) ヴァイオリン サミット Live at 六本木 Alfie
里見紀子(Vln)、中西俊博(Vln)、定村史朗(Vln)、
今泉正明(P)、坂本竜太(B)、大槻"カルタ"英宣(Dr)
年末4連荘、ライブ三昧であります(_●_)
前回、「ヴァイオリン サミット」を観たのは約3年前。
そのときと同じヴァイオリニストが集まって演奏すると里見さんからDMが届く。
最近、DMが送られてくるなんて、めずらしくなっちゃったなぁ。
切手は姫だったし(笑)
この意気込みの感じられるDMのライブは、見逃せないでしょ。
ということで場所は六本木 Alfie。
里見紀子さん率いるProject-N.のライブで私が足を運んでいる場所です。
この日は予約が一杯。
お店の座席も増やしてありました。
予約していない私はお店の方に促されて、お店のロフト席の壁の席へ。
(ふふっ、これなら周りも一望できて、自分だけはっちゃけても迷惑かからないね)
時間が近づくにつれてお客さんが駆けつけて、満員御礼でスタートです。
坂本さんのベースのフレーズが鳴り出し、「The Chiken」から。
そう、私は坂本さんが参加しているということで、「ファンク色が強い日だな」と期待を持って足を運んでます。
テーマを3人が弾いていると、分厚いこと分厚いこと。
この時点で思いっきり叫びたかったけれど、大人ですから(笑)
続いて「Foot Prints」。
始まりからヴァイオリンでサウンドイメージ。
これが堪らない!
里見さんはいつもと違ったフレーズを惜しみなく放出。
もうバトルモードです。
こうなると中西さんも定村さんも自分の持ち味を存分に出すしかなくなってくる。
次に里見さんから、「こういう曲をあまりやったことがないので」と、里見さん、中西さん、大槻さんで演奏した「Tiger Rag」の早いこと。
ブルーグラスの演奏よりもスッキリした、きれいな「Tiger Rag」でした。
ここで一人ずつバラード奏でていくメドレー。
定村さんが「Misty」、里見さんが「I Love You Porgy」、中西さんが1曲(曲名不明)を披露。
1stステージ最後にブレッカー・ブラザーズの「Some Skunk Funk」を演奏。
これがぶったまげた(笑)
6人のミュージシャンが入り乱れてのバトル!!
しばしの休憩の後、2ndステージが始まる。
中西さんと定村さんでセッション。
演奏しながら、中西さんがサンプラーを駆使してリズム&ベースのパターンをサンプリングして、どんどんフレーズを奏でていく。
演奏後、タイトルを「Alfie、その時」に命名(笑)
定村さんと里見さんにて「枯葉」でセッション。
ここで3人に戻って、Project N.では定番の「Lawns」を演奏。
中西さんや定村さんの時には、いつもと違ったリズムやフレーズが今泉さんや大槻さん、坂本さんから出てくるんだから面白い。
最後に「Sicily」を演奏。
盛大なアンコールに「I Wish」を豪快に決めて、この日のライブは終了。
全編、ゴージャスな演奏でした。
3人のヴァイオリニストの持ち味が存分に楽しめる「ヴァイオリン サミット」。
出てくる音が全然違う。
意識してテーマを演奏しているときだって、何かやらかそうとしている。
中西さんは百戦錬磨ですね。
もう、「どんなことでもやります」でなく、「どんなイメージでも表現します」っていう意気込みで演奏してきた方の音と感じます。
対して定村さんは自分の本質を表現することにこだわった音が出てくる。
里見さんとはまた違った味わいです。
リズムの微妙な感触も違いましたね。
バックでサポートしていたProject N.のメンバーは、さぞかし大変だったと思います。
これがヴァイオリンサミットの醍醐味。
全体のサウンドを司る今泉さんは大変。
けれど、たまにやんちゃなフレーズを出してましたよ。
大槻さんのドラムがまた頗る良いことを改めて実感。
この人のドラムの叩く体の動きが凄いこと。
素人目ですけれど、無駄がない。
感じたものをリズムに「気」を込める。
それでいてやんちゃ(笑)
大好きですね。
坂本さんは「このメンバーでやったら怒られちゃうんじゃ...」といったやばいフレーズを随所に入れてくる(笑)
そしてうれしそうに弾くんです。表現したくてウズウズしているのを凄く感じるんだ。
この3人はレスポンスが早いから、メインで弾いている方のフレーズをいち早く察知して、いろんな試みをしてくる。
やっぱりProject N.は凄いや。
そして里見さんはいつまでもチャレンジャー。
「サミット」というよりは「バトル」。
いつもと違ったフレーズが目白押し。
2人の強敵を目の前に挑む感じ(他のお二人は里見さんより年上なので...)。
よく里見さんの音が「男勝り」って表現されるんだけれど、私はちょっと感じ方が違う。
「雅」なんだ。
フレーズもさることながら、音色に相当こだわりがありますよ。
だから弦のこすれ具合、抑揚の表現に現れているんだと思います。
私はこれが好きでライブに足を運ぶようになったわけなんですけど。
もう鱈腹ヴァイオリンの妙味を味わいました。
ライブ終了後、里見さんにご挨拶。
そして坂本さんにも。
(前回お話して、「てっちゃん」って呼ばれてますから。)
来年クロスオーバーのバンドで演奏するとのこと。
あとのメンバーは...オーラが出ていて、まだ話し出来ない(笑)
来年の目標かな。
ということで、「ブラボー!!」
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