<矢野忠と青空ロマンス楽団、フロミズワンダーズ、 世界一周楽団、
HotBoogie55 Live at 下北沢 Piece of 8>

〜平成ミンストレルショウ 冬のソナタ〜


矢野忠と青空ロマンス楽団
(左から)矢野忠(Vo, G)、今給黎久美子(B)、
罪☆遊子(As)、安達孝行(G)

フロミズワンダーズ
(左から)藤本エイジ(Vo,Harp)、小川ケンタロー(P)
高山恭(Vo,G)
世界一周楽団

HotBoogie55
ゲスト:Enocky(G, Fidlle[中央])


2008.11.30.(日) 矢野忠と青空ロマンス楽団、フロミズワンダーズ、世界一周楽団、
HotBoogie55 Live at 下北沢 Piece of 8
〜平成ミンストレルショウ 冬のソナタ〜
DJ:HIGEBOさん、MAME☆、ゲスト:Enocky

「フロミズワンダーズのライブが今年最後...」という情報。
そして対バンの文字に矢野忠さんの文字。
以前からその活動が気になっていた方です。
行っとかないとね。
ということで、下北沢へ。

スタートちょっと前に着いちゃった(笑)
そそくさと食事を済ませ、スタートを待つ。
ステージが始まるまでDJのHIGEBOさんがご機嫌なグッドタイム・ミュージックを流してくれてます。
さぁ、ライブのスタートです。


まず、矢野忠と青空ロマンス楽団。
「Wrap Your Troubles In Dream」、「Sweet Georgea Brown」、「St. Louis Blues」、「なんとなくなんとなく」 、「I Got Rhythm」等を演奏。
このバンド、只者じゃぁないね。
カバーだけれど、日本語訳のほとんどは矢野さんのオリジナル。
しゃがれた声の矢野さんはリズムのスウィング感は筋金入り。
吹き上げるサックス、罪☆遊子さんの音は色っぽいんだ。
吹き上げ具合といい、余韻のよれ具合なんて最高だね。
ソロでは「これでもか!」って畳み掛けてくる。
ベースの今給黎さんは顔で弾く。
あの表情しないと出ませんよ。あの音。
この表情を観ていて、「そうそう」って。
世の男性にとっては、ある意味官能的でもあるんだけど(笑)
でも、 出音はどんどん頭揺さぶられていくよ。
そして御大、安達さん。
バンバンバザール時代から聴いているから、申し分なしです。
あのベクトルで勝負する人いないでしょ。
スパイスの聴いたフレーズがここかしこで放たれる。

矢野忠と青空ロマンス楽団。
「止め、跳ね、掃え」がしっかりしている中に、遊び心満載!
何にも知らない人でもどんどん楽しめちゃうよ。
良いスウィングな人達に、また出会えちゃった。



さて、続きまして、フロミズワンダーズ登場。
まったりした感じのMCから始まる。
「側にいてくれよ」、「ブギウギワッフル」、「平日の昼下がり」、「走れ!トラックドライバー」、「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」、「BYE BYE ブギ」を演奏。
ブギやブルースのオリジナルなナンバーをミドルテンポから頭揺らすナンバーまでてんこ盛り。
お客さんは手持ちのカズーが鳴るわ、一糸乱れぬ手拍子、気持ちが良ければ歓声を上げる。
MCはいじられるとどんどん話しが弾む。
ガツンとリズムを叩き込めるケンタローさんのピアノ。
恭さんのギターがズンズン刻み込み、爪弾くフレーズは心弾む。
溜め込みぶるぶるな藤本さんのハープが唸る唸る。
そしてみんなが持ち歌を歌うんだ。
フロミズの歌は人生入ってます(笑)
それを聴いてほくそえんでしまうところがフロミズの良さです。
この日の演奏は各自の音がしっかり聴けました。
(結構、恭さんのギターが埋もれてしまうことがあるんだよね)


次に、世界一周楽団。
パントマイムあり、タップあり、ジャグありと盛りだくさん。
「洒落男」、「ブルー・ムーン」、「やっぱ君だね」、「チロチロリン」等、カバー、オリジナルを散りばめて演奏。
お客さんも巻き込んだり、一貫したポリシーが入ったステージング。
(これはライブに行って観てね)
二人の甘い歌声、音数は少なくとも、お客さんをどんどんのせて手拍子・足拍子、歓声が飛び交う始末。
パフォーマンスにとらわれていちゃぁいけません。
この二人のタイム感、素晴らしいですよ。


最後にHotBoogie55のステージであります。
ゲストにEnockyさんを迎えての演奏。
曲はカントリー、ロカビリー、ロックが中心のカバーです。
「Lonesome Tears In My Eyes」、「Oh, Boy!」やバディー・ホリー、ビル モンローの曲等を演奏。
(あまり曲名を知らない。すみません)
ズンズン腰にくるベース、ガリガリな音でストロークするアコギ、そしてコーラスワーク。
ここに筋金入りのロカビリー、ロックなEnockyさんのギター&フィドル。
途中、お客さんも飛び入り。
みんな手拍子、大合唱!
もうカウボーイになっちゃいたいぐらい、満喫しました(笑)
Enockyさんも歌ったり、アンコールもあって、楽しいライブは終了。

この日は、次のミュージシャンを待つ間、DJのHIGEBOさん、MAME☆さんが和洋折衷、いろんな曲を流してくれた。
「昔、こんなことしてたんだぁ」とか「この曲聴いたことあるぞ!」とか、飽きることなくそそられていました。


いやぁ、いろんな趣向のバンドが代わる代わる出演とあって、頭から尾っぽまで飽きることなく楽しんじゃいました。
そして今回の矢野さんのイベント。
音楽はステージに上がるミュージシャンだけで作るものじゃないってことを肌身に沁みる。
そういったことを感じて触手を伸ばしたお客さんが集まってくる。
ライブ終了後、矢野さんと話したんだけれど、「昔はこうだったんだと思う」と。
こういった音楽がいろんなところで楽しめる場が増えてくると、ライブがもっと身近になるんだろうね。

そして矢野さんは自身の繋がりからYanoo Recordsでオムニバス・アルバムを制作している。
日本人が咀嚼、発信するスウィング集団が沢山聴けます。


矢野忠さんのMy Spaceはこちら
矢野忠さんが企画しているYanoo RecordsのHPはこちら
罪☆遊子さんのMy Spaceはこちら
フロミズワンダーズのHPはこちら ⇒ 
下北沢 Piece of 8のHPはこちら



矢野忠と青空ロマンス楽団
矢野忠(Vo, G)、今給黎久美子(B)、
罪☆遊子(As)、安達孝行(G)














フロミズワンダーズ
藤本エイジ(Vo,Harp)、高山恭(Vo,G)、小川ケンタロー(P)















世界一周楽団

歌にあわせてパントマイム





HotBoogie55










DJのお二人

HIGEBO(SWING KIDs)


MAME☆ (8 Senses)


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