<Orso Bruno Live at 中目黒 楽屋>

2008.07.18.(金) Orso Bruno Live at 中目黒 楽屋
テディ熊谷(Sax, Flute)、檜山学(Acc.)

今年も折り返し地点を過ぎましたねぇ。
振り返ってみるといろんなライブをハイピッチで観て来たんだなぁ、と。
そして新しく知り合ったミュージシャンと話したり。
今年は結構消化不良をおこしております(笑)

で、1月のGOO PUNCH!のライブの後にサックス&フルートのテディ熊谷さんとお話しさせていただいた。
テディ熊谷さん:「他にも演奏してますので。」
KAMIN:「では機会がありましたら。」
と、それっきりになってました。
凄く印象深かったんですよ。その日の演奏が。
懐が深いというか、まだいろいろ隠し玉を持っている感覚。
その後凄く気になる存在でした。

ということで、仕事帰りに中目黒へ。
アジアンな食事を食べながらスタートまで寛ぐ。
(メニューを見てなるべく辛くないものをと話してチャーハン。うまかった)


そしてライブの始まりです。
この日は2ステージ。
楽曲はほとんどオリジナル曲。
私がカバーだとわかったのは「oblivion」だけだけれど、それもオリジナリティがあって楽しい。
オリジナル曲は、風を肌に感じさせる曲、哀愁を感じさせる曲等、楽曲の中で、無声映画を観ているよう。
一人の主人公がひょっこり現れて様々な出来事が繰り広げられていくような演奏です。
そんな中でもリズムを感じると、そのサウンドに共鳴したお客さんから自然と手拍子が鳴り始める。
シンクロしたり離れていく様は、出会いと別れ、平穏と動揺、そしてダンスをしているようにも感じられました。

檜山さんのOrso Brunoでのアコーディオンはリズム、ベースを巧みに操りながらサウンドを紡いでいく。
ソロでは繊細なフレーズを奏でてくれます。

テディ熊谷さんのサックス、フルートはですね、何とも不思議な魅力。
この人のフレーズはなんて暖かいんだろうね。
一撃なフレーズを聴いても、哀愁あるフレーズでも暖かさを感じてしまう。
人間味のあるフレーズに心惹かれます。
そして奏でる音色がまた独特。
サックスでは良い意味でのいやらしさというよりも、「管の内側を滑らせて揉まれてきました」っていう感じの音。というと語弊があるかな(笑)
GOO PUNCH!のライブの時とはまた印象が違う音でした。
Orso Brunoでアコーディオンとの組み合わせの音色として吹いているのかもしれませんね。
またリズムを奏でるときの破裂音が輪っかでも飛んできているような強烈な音。
これが印象的でした。


ライブ終了後、少し話す機会を持てました。
檜山さんとアコーディオンのお話し。(写真はOrso BrunoのHPで見てください
檜山さんのアコーディオンは5段鍵盤でピアノの鍵盤ではなくてサックスとかについているボタンのような形状のものがズラリと並んでいる。
でも演奏を観ていると鍵盤は軽そうでしたが、「楽器は重い」とのこと。
「この鍵盤なら通常のアコーディオンより手の小さい女性でも弾けそうですね」と話すと、「そう。実は私もそんなに指は長くないんです」とか。
気さくに話してくれました。
(5段鍵盤ならではの演奏の妙味とか聞けば良かったなぁ)

Orso Brunoのお二人は「こんなジャンルで、こんな感じで」と話せばいくらでもど演歌を演奏しちゃうと思うんです。
でも自分達の経験をエッセンスとしながらも、ジャンルを感じさせない楽曲。
それでいて聴きなじみが良いのは、なんなんだろう。
そこにはゆったりとした「和」が感じられるんだ。
私にはメロディがまた心地よくて暖かい。

オリジナリティを追求するって本当凄いことだよね。
二人でしかできない世界。
他のバンドでも活躍しながらOrso Brunoとして全国を廻っているとのこと。
是非お二人の奏でるオリジナルの妙を足を運んで感じてみてください。


この日の演奏リスト。(曲名間違っているかもしれませんが...)

1stステージ
「Domani」
「Misirlou」
「興行師組曲 第壱番」
oblivion
「La vie en rose」
「そよ風」
「夜明けの決闘」

2ndステージは
「北へ続く道」
「恋」
「興行師組曲 第弐番」
「西向くサムライ」
「漂泊の民組曲」
「平日はタランテッラ」
「回旋塔」
アンコールに「平成ゴリガン一座」。

P.S.楽屋は撮影はNGですので、お二人の写真はOrso BrunoのHPでご確認ください(_●_)
   そして演奏中は禁煙なのね...

Orso BrunoのHPはこちら
中目黒 楽屋のHPはこちら



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