<Project-N.(里見紀子) Live at 六本木 Alfie>

〜 FUNK SESSION 〜

2008.05.22.(木) Project-N.(里見紀子) Live at 六本木 Alfie
里見紀子(Vl)、
今泉正明(P)、坂本竜太(B)、小松伸之(Ds)

いつも単純明快にジャズを楽しませてくれる里見紀子さん率いる「Project N.」。
今回はファンク・セッションということで、行ってきました。
30分前に会場入りし、一番後ろの席に座する。
これで人目をはばからずノレるわけです。
で、ピザを食した後、ゆるーりとお客さんが入ってくる。
席が程よく埋まったところでライブの始まりです。


里見さんがピチカートでフレーズを弾き初め、「Chameleon」から始まる。
初っ端から飛ばします。
誰がって?坂本さん。
里見さんがソロを弾く時に、坂本さんのベースが我慢できなくなってる(笑)
里見さんの真後ろで弾いている坂本さんを「ちょっとぉ」と心の中で叫んでいる表情を浮かべながらも弾き倒す。
ベースのフレーズがどんどん動いて行ってしまう。
下に動いたと思ったら、途中でぐるぐる迷走したり、連打してたり...
でも今泉さんの時は、いじめない(笑)
「早く遊ばせてくれぇ」とせがんでる。
すると、小松さんも呼応してリスペクトされたフレーズをどんどん出してくれる。
そして坂本さんの番。
変わり身の早さに野放し状態になっちゃって、早々と切り上げ(ちょっと反省)
小松さんの番のときはおとなしくしてます。
そしてテーマに戻ると、里見さんが心置きなく自分のフレーズを弾く...といった状況から始まった。

そうなんだ。
里見さんがお客さんがわかりやすくジャズを楽しむことを主張しているからこんな雰囲気が観れるんだよ。
次の 「ZIGZAG」では、里見さんのフレーズの入り方が前回のライブと違っていて、ファンクの暗さから入っちゃったり。
そして初めて聴くTITO PUENTEの「T.P.'s Especial 」でやっと落ち着いた雰囲気でくつろぐように演奏。
でもメンバー間のインスパイアされていくスピードがより鮮明に見えてきた。
小松さんのドラムソロが気持ち良いリム打ちが入ったりと、ティンバレス+αのように感じられる演奏。
次に「亡き王女のためのパヴァーヌ」をファンクセッションメンバーで演奏。
今泉さんの洒落たピアノソロが入る等、いつもと違うアレンジで聴けました。
そしてProject N.では定番、「Sicily」を演奏して1stステージ終了。


2ndまでの間に坂本さんや小松さんとちょっとお話させていただきました。
さて、2ndステージです。
まず、「TUTU」の演奏が静かに始まる。
この時の今泉さんのピアノソロはメンバーはサポートに徹するほど、クールでカッコよいフレーズでした。
里見さんもマイルス張りのフレーズで対抗。
そして、前回も披露した「アパラチアン・モーニング」。
5/4拍子、6/4拍子と変拍子が織り成す曲に初めての坂本さんは爽やかさを織り成すフレーズ。
小松さんのシンバルの刻みが引き立つ演奏でした。
その後何曲か演奏しましたが、もう楽しんじゃっていたので詳細なコメントはできません(笑)
最後に「I Wish」を出し惜しみなく演奏し、最高潮に。
アンコールを受け、「Lawns」をしっとりと決めてこの日のライブは終了。


ライブ終了後に里見さんと坂本さんと少し会話。
「ずっと笑いっぱなしでしたね」と言われる始末。
だってしょうがないよね、楽しいんだもんね。
できればあの中に入りたいと思ってしまうよ(野暮なことは考えませんが...)。
そのぐらい楽しんじゃったって事です。


そして今回1stステージ、2ndステージの合間に結構お客さんが入れ替わりました。
でも代わる代わるお客さんが入ってくる。
中にはぷらっと寄って、自分の肌に合った音楽を捜しいる人もいるんだろうね。
流石に老舗のジャズ・スポットです。

そして、この日の里見さんの演奏を聴いて、今までギミック音とかいろいろなチャレンジをしていたことが、フレーズの中に溶け込まれてきた印象が強く残りました。
自分のバンドでどんどんチャレンジしていく姿が観れる事、そして里見さんの選曲がまた変わっていて、他のバンドで味わえない演奏が繰り広げられる。
これも毎回楽しめる。
機会があれば、一度ぷらっと足を運んでみてはいかがでしょうか。


P.S.坂本竜太さんの1st SOLO ALBUM「Kool maD Groove」 が6/18に発売されるとのこと。
   待ち遠しいなぁ。


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