<LILIES Live at 新宿 ATTIC>

LILIES
(左から)NAOMI(Vo)、MAYUMI(Vo)

2007.12.8.(土) LILIES Live at 新宿 ATTIC

10代の頃、私が好きだったアイドル、それがLILIESでした。

昔のアルバムを今でも聴きます。
懐かしさだけで聴いていたわけではありませんよ。
今でも聴くのは何故か...
DUOのアイドルに対して今では考えられない、生の弦・管、そしてスタジオ・ミュージシャンの当時流行するサウンド・アレンジを用いていて、今でも色褪せない。
(ディスコ調の曲まであって、ピアノ、エレピ、クラビ、当時流行しだしたシンセの音、ベースのグルーブ感、まさしくEW&Fだよ。誰が演奏しているのか知りたいぐらいだ。)
そして当時のアイドルと一線を画す歌詞、二人のコーラスを活かした曲で構成されているからです。
また、外国の曲を訳詩して歌っている曲もある。
今の音楽業界ではここまで力を入れて取り組んでプロデュースすることなんて、もう実現しないね。
(「好きよキャプテン」等シングルのみ知っている方にはわからないと思います。)
もちろん、お二人の歌声&コーラスが好きであることが前提にあることは言うまでもありません。

そしてたまたまネット検索したところ、見つけたんです、LILIESのHPを。
しかも自ら新曲を作成し、試聴が出来て、最近の活動のビデオまで入っている。
そこには、現在進行形の二人のコーラスで歌う姿が写っており、その歌声に改めて心打ち抜かれたわけであります。
それを知った後、次のライブが待ち遠しい日々が続き、12月に入って突然ライブの告知をしり、あわてて予約、この日を迎えたというわけです。
ですから、このレポ、昔の先入観を振り払って読んでください。


長い前置きはさておき、さぁ、場所は新宿 ATTIC。
歌舞伎町2丁目にあるライブステージのあるバーです。
お店に行くと根強いファンの方がちらほら。
私は当時のライブも行くことがなかったので一見さんです。
しばらくすると声をかけてくださり、ライブ前に打ち解けることが出来ました。

ちょっと押して会場入り、ということでみんながドリンク注文の後、ステージが始まった。
まず当時の曲「冬日記」を披露。
生の歌声は力強く、弦楽のように絡み合う歌声。
音の切り方、強く切る時、すぅーっと消える時のゆれ具合、コーラスから同じメロディに移った時のすっきりする二人の声の揺らぎの素晴らしいこと。
当時のアルバムの歌声の煌びやかさは影を潜めましたが、その分深みがあります。
「息の合ったコーラス」を間近で聴いて震えが止まりませんでした。
その後、当時の「エイプリル・フール」、「シュガー・キャンディー」を披露。
このコーラスアレンジは二人が歌うことを前提に作られたとしか言いようがないくらい、ぴったりはまってます。

そして、活動を再開してからのオリジナル曲「DRAGON」。
壮大なスケールの曲に力強く響く歌声、曲のイメージが伝わってくる歌声は、その当時では表現できない、今だから歌える歌です。
次もオリジナル曲「ディジー」。故郷夕張の想いを歌った曲です。
これが当時のリリーズのイメージも踏襲された曲で、歌詞も心の芯に「ズシン」と来る内容。
とても気に入りました。

ここでカバー曲「Your Song」をお店のオーナー自ら演奏してくれました。
その後、「Scarborohgh Fair」、代表曲「好きよキャプテン」を披露して1stステージ終了。

休憩の間、お客さんと当時の想いを共有しました。


さぁ、2ndステージの始まりです。
当時の曲「水色のときめき」、「いじわる時計」、「すずらんの花」。
場の雰囲気は既に温まっていて、ファンの方から当時の掛け声、手拍子も披露。

そして、新生LILIESとしての故郷の空への想いが綴られたカントリー調の曲「あの空を守りたい」。
当時の曲に戻って「恋は魔法」。
これは今の二人にアレンジを合わせてディスコ調の曲からバラード調に仕上げてしっとり歌ってくれました。
そしてLILIES自身が作詞・作曲された「KARINGA」。
実はこの曲を聴いて「生のステージが観たい」と思ったのです。
大地の勇気を与えてくれるような奥深い歌詞に二人の想いの詰まった歌声で表現されていて、虜になってしまいました。
そしてオリジナル曲「In My True Story」。
MAYUMIさんの曲でまだ未完成だが、MAYUMIさんの歌声を存分に引き出した曲です。
最後に当時の曲、「太陽がいっぱい」で最高潮。
アンコールでは、リクエストに答えて「恋に木枯らし」を披露して、この日のライブは終了。

ライブ終了後、お二人と少し話をさせていただき...もう感激の一日でした(ここは昔からのファンなので)。


心の襞にグッと共鳴する歌声、歌に力を与えて伝えてくれる歌声。
その歌声が新曲とともに新たにスタートしたこと。
新曲は一部の曲を除いて自身で作成をしており、今のお二人だから歌える曲。
この歌詞が二人の人生とともに綴られているから、アイドル時代の世界、現在の世界、二つの世界があるわけです。
アイドル時代の曲も当時の方々の意向で作成されたものだが、アルバム曲にはアイドル特有のキャッチーな曲以外にテーマがはっきりしている曲が多数あり、外国の曲を日本語訳されたカバー曲も含めて今のお二人が歌っても十分に伝わる曲がたくさんある。
私はこの二つの世界を手放すわけにはいかない。

そして、もし興味を持たれた方は今後の活動に注目していただきたい。


P.S.アイドル時代の曲はアルバム曲でも自然と歌えるから...青春だよな。(以上、思い入れが強い文章でした)

<一ファンとしてのライブレポはこちら>

LILIESのHPはこちら(是非、新曲の試聴、最近の活動ビデオクリップを見てください)

 

LILIES
(左から)NAOMI(Vo)、MAYUMI(Vo)





懐かしいポーズも決めてくれました。


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