<トリニティー Live at よいどれ伯爵>

(里見紀子、井上ゆかり、北浪良佳)

2007.11.30.(金) トリニティー Live at よいどれ伯爵
里見紀子(Vl)、井上ゆかり(P)、北浪良佳(Vo)

今年の2月に3人のライブを観て、3人の個性のぶつかり合いにため息が出るほど酔えた夜...(私は下戸ですが音楽には酔えます)
その再現を観ようと行ってまいりました、関内「よいどれ伯爵」。
ユニット名も「トリニティー」と決まって初見ライブです。

この日は別のジャンルの違うライブで知り合った方も誘って2人。(そう、全然ちがうな)
待ち合わせが早すぎたのですが、道に迷いました(笑)。
少し喫茶店で歓談した後、来店。

店員さんに促されるまま席へ座った後、里見さんが気づいてくれてご挨拶。
「輪が広がってますね」と喜んでいただきました。
しばし待った後、ライブの始まりです。

この日は3ステージ。
1stステージは、まず、里見さんと井上さんの二人で軽やかな曲「Bluesette」、そして二人の雅な感性が表現された「Autumn in NewYork」を披露。
選曲者の色が見えますね。自分の演奏で個性が際立つ曲を選んでます。
ここで北浪さんが登場して、「How Long Has This Been Going On?」、「I Wish You Love」を披露。
「I Wish You Love」はトリニティーの構成に合っているな、と思って聴いていたら、歌い終わった後に、知り合いが「いいね」と。
良かったですよ。
北浪さんの楽しいMCの後、元気で明るいアレンジで「My Foolish Heart」
曲が終わった後、つい「イェーイ」と声が出てしまいましたよ。
この日のお客さんは私たちよりも高齢の方が大半を占めていて、なかなかそういった雰囲気ではなかったんですけどね。
そして「Moon River」。
北浪さんは日本語と英語で披露。
夜空の空気感漂う歌声が観客を魅了。
この曲をトリニティーが奏でると井上さんのピアノが煌びやかに瞬く星をイメージさせれば、里見さんは星が話しかけてくれるようにヴァイオリンを奏でてくれる。
曲を終えて、お客さんから穏やかな気持ちが現れた拍手で包まれながら、1stステージ終了。

2ndステージ始まるまで知り合いと3人のことについて歓談。
それぞれの個性が強いので熱が入ってしまいました。


さぁ、2ndステージは「Amapola」から始まった。
北浪さんは6曲中、最初2曲、後半2曲に登場。
声帯の襞の震えまで伝わってくる歌声にピアノ、ヴァイオリンが折り重なるアレンジです。
その後、メモを取るのを怠ったため、何曲かは不明。
その後、井上さんと里見さんでのステージでは定番の「Minor Swing」、「Lawns」を披露。
互いの息の合った、というより個性のぶつかり合いですね。
ステージ最後に「燃える秋」。
その情熱的なタンゴのリズムがトリニティーの構成に合っていて幻想的な世界に惹き込まれてしまいました。
曲が終わった後、客席から感性ではなく「うぉ〜ぅ」と唸り声が...
みんな圧倒されていました。
というわけで2ndステージ終了。


ここで知り合いの方は3rdステージを最後まで観ると終電がなくなってしまうということで、先に店を後にされました。
でも、「これやばいよ」と虜になった彼はなかなか腰が上がらない状況でしたよ。
私も終電ぎりぎりの予定なので北浪さんのアルバムを購入して3rdステージを待つ。
始まる前に出口近くのカウンター席が一席空いていたのでカウンターに移動させてもらって、清算も先に済ませて、ぎりぎりまで聴く体制完了。
カウンター席は井上さんの演奏する姿を後から観る場所です。


そして最終ステージです。
「Feel Like Making Love」から。
この曲は里見さんのユニット「Project N.」では定番なのですけど、北浪さんのヴォーカルが入ったバージョンも活かしてます。
そのリズムにお客さんも「イェイ」と歓声が出てきましたよ。(これでなくちゃね)
井上さんのピアノは打鍵の強弱がはっきりしているんですね。
これまで流れるように弾いているイメージが強かったんですけど、改めます。
(やっぱりピアノは後ろや真横から観るのがよさげです)
その後、「Oblivion」や「Over The Rainbow」等を演奏。
ステージの熱も最高潮。
しかし終電が...
あと一曲だけと心に決めて、次の曲目を北浪さんが告げる。「小さな空」。
そう、この曲を聴きたかったんだな。
しばしの間、じっくりとその歌声、演奏に浸ってました。
演奏が終わったところでそそくさと店を出て駅まで走って...終電に間に合いました。
(週末の電車は少し遅れるのであります)
電車のシートに揺られながら、「小さな空」の演奏が頭の中にイメージしながら夢の中へ...


この日のライブは個性的な3人が集まると独特の表現が発せられる、貴重なライブでした。
これから3人のライブを積み重ねて、たくさんのお客さん出会って、ジャンルにこだわらない活躍をして欲しいと切に願う限りです。
生で演奏を聴くことの楽しさ、そして3人のパフォーマンスを観ることの楽しさ、存分に味わえました。

皆さんもジャンルを気にせず、足を運んでみてください。
(さいたま市でも「トリニティー」で演奏してくれるといいな)


井上ゆかりさんのHPはこちら
里見紀子さんのHPはこちら
北浪良佳さんのHPはこちら
よいどれ伯爵のHPはこちら
よいどれ伯爵のスケジュール表はこちら


音蔵ライブレポートのトップページへ

音楽&LIVEHOUSE情報ページ「音蔵(negura)」ホ−ムペ−ジに掲載されている
記事、写真等の無断転載を堅く禁じます。

Copyright(c) 1998- negura All rights reserved