<鬼頭つぐる、SHIBA Live at 銀河堂>

鬼頭つぐる(Vo、G)

SHIBA(Vo、G)

2007.11.23.(金) 鬼頭つぐる、SHIBA Live at 銀河堂

一度私用でライブに行けなかったことをメールで送ると、「銀河堂でやるよ」とメールが届く。
ということで、3年ぶりに行ってきました。
(3年前は向かう車中で中越地震の余波を感じたんだよなぁ)
対バンは九州のミュージシャン、SHIBAさん。
なぜか埼玉在住の鬼頭さんが誘われてのステージ。
前回の九州で知り合っての仲だそうな
そしてこの日の鬼頭さんは久しぶりのソロであります。

お店に入ると女性客の割合が多い。
いつもと違う雰囲気の中、ライブが始まった。
さて、 まずは定番、「扉の向こう」から。
お客さんは女性客が多いので静かに耳を傾けている。
場をの雰囲気を探りながら「Sweet Sue」、「川を越えてゆこうよ」としみじみと時間が流れていくのを感じさせる曲を演奏。

ここでアップテンポで「悩みがないのはおいらの悩み」を演奏。
場が暖まってきたところにもう一つ「It Don't Mean a Thing」を熱いビートに乗せて演奏。
カズーも銀河堂の箱に深く響く。

少しクールダウン、近況や談笑を交えながら「六辻水辺公園」、「気の持ちようさ」を演奏。
ここから終盤、「ちゃらんぽらんでへっちゃら」ではお客さんみんなで合唱。
畳み掛けるように、「Singer? Driver?」、「MONKEY STOMPIN'」では手拍子、歓声の嵐。
アンコールに最新アルバムのタイトル曲「I SING MY SOUL」でロックで場を暖かくして締めくくった。

ソロで聴くことが最近なかったが、個人的に鬼頭さんの芯の太さ、男気が伝わってくるライブでした。


しばしの休憩の後、SHIBAさんの登場。
トイレ休憩が長引いていたので、ステージ上で漫画の朗読、懐メロと茶目っ気を出して場の雰囲気を自分の世界へ。
さぁライブです。
まず、「ゆっくりとゆっくりと」から。
ゆったりとした雰囲気で包まれる。
次に「罠」、「私はツバメ」を披露。
非常に凝ったメランコリックなイメージの曲である。
足でリズムを叩き、メロディーとコードを絡めたギター、そして甘い歌声に固唾を呑んで酔いしれる。
そして愛情を気持ちの弱さの部分を描いた「矛盾」をやさしく、対照的に強さを描いた「女は夜のうちに泣いて」を力強く披露。
ここで弦を切ってしまったが、鬼頭さんから弦を渡され感謝。
激しい曲(曲名不明)を続けた後、異郷へ誘うようなギターで繰り広げる「青い鳥」、フラメンコ調に「社交ダンス」等を披露。
MCはまったりと進む。
そしてビートに乗せて「レモンパン」で楽しい歌詞にお客さんは手拍子で応戦。
激しいブルースと続く。
最後に「また会う日までどうぞお元気で」をまったりと披露。
アンコールに小気味の良いブルースと「白い休日」を歌ってこの日のライブは終了。


ライブが終わってSHIBAさんと少し話す機会があった。
非常に気さくで人情味熱い方である。
でも歌詞のイメージとは違うんだよな。
ライブ中に引きずっていたイメージが偶像のように感じてしまう。
ライブハウスで歌っているシンガーソングライターを長年観てきて、歌詞と個人との共通項が掴めない人は初めてなんだ。
自分と個性と違ったスタイルを確立してステージに立つ、悪い意味ではなくメジャーの匂いを感じがしてしまうんだ。
でも歌詞が偶像化に徹しているわけでもない。
曲の大半は「男の女の間には」 といった内容。

一曲一曲を聴くとその表現は彼のひたむきな努力が見える非常に素晴らしいものに仕上がっていて申し分ない。
ギターはギター好きには惚れ込んでしまうほどのテクニック、そして甘くも力強い歌声、ルックスも申し分ない。
でも違ったイメージが頭について回ってしまって心にストンッと落ちてこない。
サウンドや曲に関して彼の「我」を表現するには道半ばなのか...
器用さが仇となっているのだろうか...
どちらを本人の意思と捕らえるべきか、未だに悩んでしまう。

年間200本近くのステージを繰り広げるSHIBAさん。
彼には数年経ってまた観たい。
時間を重ねて見えてくるものがあるから...

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鬼頭つぐる(Vo, G)







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