<新井薬師自警ザントー団、トコロけんじ Live at 曼陀羅>

新井薬師自警ザントー団
某ゆきの(G,Vo)なっちょ(G, Cho)

トコロけんじ(Vo, G)

2007.10.27.(土) 新井薬師自警ザントー団、トコロけんじ Live at 曼陀羅

台風が抜け切れぬ中、曼陀羅へ車で向かう。
新井薬師自警ザントー団とトコロけんじのライブである。


さて、まずはトコロけんじさんのライブから。
ウクレレを持って「チャーミング」をまったりと披露。
少しずつ自分のペースに持ち込んでいく。
「トーキング人間シーソーブルース」では、トコロ的業師の手にかかると人間関係を笑いに乗せてしまう。
(植木等とは全然違う切り口だ)
曼陀羅の常連さんにはもはや定番「性のブルース」に「上手く眠れない」と続く。
「コンクリートが肩を組んでくる」はもはや解読不可能なのだけれど、曲が聴いたあとに心に一物をそっと置いていかれた感じ。
そして「キースでキッス」では、お客さんとコール&レスポンス。
「原爆の歌(曲名不明)」では何かにとりつかれたように歌い、終わったあとには正気に戻るパフォーマンス。
最後に「ワンピース・ブルース」で笑いを取って(?)終了。
辛口常連さんのパンチを受けながらも酔拳のようにのらりくらりと最小限のダメージでかわす。
打たれ強いよ。

妄想の中の漫画でも描いているような歌詞。
笑いあり、涙なし。
重いテーマでもトコロさんの手にかかるとさりげなく受け止める歌詞に仕上がる。
ギター、ハープ、曲中のパフォーマンスと随所に楽しませてくれる。
拓郎、小室、高田から消えかかった系図をひょっこり現れた最新型のフォーク/ブルースの継承者と確信したよ。

P.S.長井さんはジャーナリストね。


しばし休憩の後、新井薬師自警ザントー団登場。
「やってもうた」で始まる。
そして「200万の卵」ではなっちょのギターが冴えてました。
と思ったら某から「満足そうな顔してるね」と釘を刺される。さすが某!
それに負けじとなっちょから冴えたMCが。
こりゃ楽しいぞ。
そして「旅路」、「ないないづくし」、「ドラマ」と続く。
そして荒自カバーシリーズ「春だったんだね」 、「ジュピター」、「カントリー・ロード」と歌詞やリズムでお客さんから笑いの渦に巻き込んでゆく。
トコロけんじさんとは違い、初っ端から手拍子・合唱の強制。
でもみんなで楽しく歌っちゃう。
そして名曲「事足リル」でちょっとトイレ休憩。

5分足らずで「過去の人になったのさ」から始まる。
うーん良い曲だ。
MCでは路上ミュージシャンに対して青年の主張を交えながら、「口車」、「風に(新自バージョン)」、「ワガミチ」、「おいでおいで」と加速度を増しながら荒自のペースにはまっていく。
そして最後に歌った新曲は今までの荒自の曲とはベクトルがちょっと違いました。
荒自フリークは要確認です。
鳴り止まぬ拍手が続いた後、アンコールに「ねるベー」をアンプラグドでみんなで大合唱してこの日のライブは終了。


これだけ曲中にパフォーマンスや語りを交えながら楽しませてくれるミュージシャンは他にはないよ。
そして某の歌は人生を更正させるにはぴったりだ。
某がヒントのようにギターを爪弾いてなっちょに曲がわかるというここまで体に染み込ませているんだ。
また、新井薬師自警ザントー団のライブにどっぷり浸かれる場所は曼陀羅ぐらいなのね。
ビバ!曼陀羅!!
この二つのミュージシャンを観るために風邪を押しても足を運ぶ人がいるんだよ。
時間があれば一度ライブに足を運んでみてください。

曼陀羅の常連さんE氏は、「某とトコロけんじ、天才だよな」と言わせしめる存在。
そんなミュージシャンが織り成すライブに台風20号はどっか行ってしまいましたとさ。


トコロけんじさんのブログ「トコロけんじOUT」はこちら ⇒ 
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