<Kansas City Band & ニヒル・ブラザーズ Live at THUMBS UP>


Kansas City Band
(左から)矢野伸行(B)、下田卓(Vo, Tp)、上野まこと(Sax)、
大澤公則(Dr)、小林創(P)

ニヒル・ブラザーズ
(左から)Naoyuki Kimura(Vo, Key)、Kaoru Asatani(Dr)、
Ichiro Hino(G, Vo)

2007.8.30.(木) Kansas City Band & ニヒル・ブラザーズ Live at THUMBS UP

前日、会社に泊まってふらふらになった帰りに行ってしまったよ、THUMBS UP。
この日はKansas City Bandが演奏するからね。

ということでお店に入って、ピザ食べてさぁスタート。

まず、ニヒル・ブラザーズ登場。
勢いのある音が飛び込んでくる。
首が前後に揺すられるうちに腰が軽くなって踊りたくなるようなゴーゴーやジャングルのリズム。
「アフタービートってこんなに気持ちいいんだ」って思っていると、このバンド、ベースがいない。
キーボードがベース音が出ているじゃないの。
これとドラムのリズムで出す芯が気持ちいいんだな。
そのうちロックのビートやブルース、ニューオリンズも織り交ぜながら高揚が高まっていき、お客さんの中では立ち上がって踊り始める。
「一発入魂、感じ取ってくれぃ」と「クィーン」と頭を持ち上げてくれるギター。
妖しい雰囲気を充満させて、トランス状態にするサウンド。
もう音楽聴きながら踊りを踊りたくなるような人には絶好のバンドでした。
曲、「秋田の娘」は最高!!


さぁ、しばし休憩してKansas City Bandのステージが始まりました。
横浜ってことから、「26インチ・ブギ」、「なんていい話」とブギーのリズムから。
この後は、ニューアルバム「大人の事情」からの選曲。
「Sweet Georgia Brown」、「ほったらかしママ」、「ラッキー・オールド・サン」等を下田さんの曲解説を交えながら演奏。
スウィング、ブルース、バラード、シャッフルとお客さんの手拍子も力がこもっておりました。
最後に「ちょっとそこ行くレイディ」を演奏。
お客さんが「消化不良」とアンコールの手拍子。
そして、アンコールに応えて2つのバンドがブルースでセッションして大盛り上がりの中、この日のライブは終了。
今回も鳩尾にストンと落としてくれる感覚を思う存分楽しんじゃいました。

気持ちよくって、下田さんに挨拶とSwing Fes.のお礼をしてCDを購入すると、「みんなにサインしてもらったら」って言われて、サインしてもらっちゃいました。
やったね。
そしてニヒルブラザーズのCDも購入して木村さんとも握手。
飲めない私が酔ったようになってTHUMBS UPを後にしました。


Kansas City Bandを知って一年とちょっと。
男気のあるベース、矢野さんは体の揺すっての跳ねたリズム、唸るベース。
このバンドのリズムを支える大澤公則さん。
お客さんのウキウキ感を捲くし立てるように弾いてくれる小林さん。
心の襞をぶるぶるさせる渋ーい音、上野さん。
「一曲人生劇場」の頭、下田さん。
もうやばいぐらい震えるね。

ジャズってインスパイアすることに活路を見出すことを思い浮かべる人が多いけれど、日本はもっと多岐に渡って広がってきた。
歌謡曲メディアや地域ムーブメントやら。
ジャズは難しいってイメージは昔はなかったんだろうね。
でも難しくしちゃっているのは、ジャズを愛する人たちでもあると思うのね。
わかりやすく表現するっていうこともテクニックの一つだと思うんですよ。
そこでも自身のオリジナリティを出していく。
外国のカバーばかりがはびこっていて、巷の安くなった名盤ばかり売れている状況は芳しくないよね。

日本のオリジナル曲にジャズのエッセンスを取り入れて作られた名曲もたくさんある。
そしてその曲をエンターテイメントと組み合わせて歌い、その時に生きていたみんなの心に染み付いている。
それをバンドとして継承していて、しかも現在進行形なバンドって数少ない。
しかもメンバーみんなでお客さんを楽しませてくれるんだ。
オリジナル曲をメンバーみんなで歌っている。
しかもパートがあって、お客さんがニカッって笑うエッセンスをみんなが担当している。
それが演奏にも反映されていて、「このメンバーでやっているからこんなことが出来るんだよ」って感じさせてくれる。
これはフルメンバーでなくても演出できることからもわかる。
みんなが曲を大事にしているんだよ。

いろんな音楽に傾倒されて、それを咀嚼することで終わってしまうバンドはたくさんいる。
でも、その咀嚼したエッセンスを自分達のオリジナリティに活かしているバンドは数少ない。
演歌のように決める肝はバッチリ決めて、生ならではのメンバー同士のコール&レスポンス。
演奏中、刺激しあってるのね。
こんなに隠し味が利いているバンドってなかなかないよ。
「一曲人生劇場」の「下田卓イズム」、そしてそれを最大限に活かしてくれるメンバーの演奏。
一度足を運んで観て欲しいです。

P.S.次回はSwing Fes.の時に店の外で練習していた「Moca Runo」を生で聴いてみたいな。

Kansas City BandのHPはこちら ⇒ 
ニヒルブラザーズのHPはこちら ⇒ 


ニヒル・ブラザーズ





Kansas City Band






小林さんがこの表情で演奏をしているとき、
観客の気持ちはブルンブルンになっているよ。



上野さんの演奏に下田さんから思わず笑みが...


矢野さんの歌に対する想いいれが表情に...

最後にジョイントして演奏!!




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