<Project N.(里見紀子) Live at Alfie>

2006.12.15.(金) Project N.(里見紀子) Live at Alfie
里見紀子(Vl)、
井上ゆかり(P)、西嶋 徹(B)、安藤正則(Ds) ゲスト:向井滋春(Tb)

今年最後のProject N.を観に行こうとAlfieへ。
今回のお目当ては向井さんとの競演。
バイオリンとトロンボーンがどんな感じに演奏で交じり合っていくのか興味津々。

ということで、ライブです。
バイオリンとトロンボーンとの競演というのは非常に相性が良い。
なんでかな?と考えると音の出し方かなぁ。
弦を擦って音を出すときのしゃくれ具合とトロンボーンの管を伸び縮みさせて出す時のしゃくれ具合が似ているのかな?
同じフレーズを演奏していると、本当に相性がいいなぁと感じました。

この日の楽曲は、「On Green Dolphin Street」、「Johnny Come Lately」、「ZIG ZAG」、「Blue Bossa」、チック・コリアの曲(ルンバ)などを演奏。

トロンボーンの向井滋春さんは非常に音楽へのやさしさが音に出てきたような演奏をする方です。
トロンボーンという楽器は見ていると非常に忙しい楽器で、それがジャズになるとなお忙しい。
また、シェーカーでリズムを取った方で、今までこれだけ楽しいリズムを奏でてくれた方はいませんでした。
トロンボーンの演奏以外のところで、また最高でした。

ピアノの井上ゆかりさんの演奏を聴くのは、この日で二度目。でも、Project N.では初めて。
井上ゆかりさんは、軽やかにしなやかな演奏で、他の人では味わえない強固な世界がある方です。
自分のソロの時にまず自分の世界にどうやって染め上げようかと繰り広げられていく。
その試みが非常に新鮮に感じられました。

ドラムの安藤正則さんは挑発的なドラムといった印象。音(演奏)は硬めに仕上げていく感じです。
ソロの時のどこまで行くのかわからない変則的なリズムに私はわからなくなってしまって他の世界に取り残されてしまった。
ジャズメンのリズム感覚はどうなっているものやら...

そしてベースの西嶋徹さんは出音の素晴らしさが、まず感じられた。
「騙しのない音」というのかな?「とめ、はね、はらい」がしっかりしているというか?
これが心地よいんだな 。

里見さんはProject Nではバン・マスであるから、自身で選曲するんだけれど、毎回いろいろな曲を聴かせてくれる。
今回は「Blue Bossa」の4分の7拍子などを演奏したりと新たなチャレンジを魅せてくれました。

来年も足を運びます、です。


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