<井上ゆかり、里見紀子&北浪良佳 Live at Swing>

2006.10.5.(木) 井上ゆかり、里見紀子&北浪良佳 Live at Swing
井上ゆかり(P)、里見紀子(Vl)、北浪良佳(Vo)、加納樹麻(Dr)、川村竜(B)

ジャズはあまり聴かなかったのですが、昨年より里見紀子さんのヴァイオリンをきっかけにちょこちょこライブに足を運んでおります。
(ライブレポ書いてない。ジャズは難しいのよ。)
ということで、小雨が降る会社帰り、ちょっとJR有楽町駅に降りて、銀座Swingへ。
普段足を運んでいるライブハウスは20:30スタートぐらいですが、この日のSwingは19:00スタート。
東京にある会社に勤めていて良かった。

入るとステージを取り囲むようにカウンターがあって、そこに座っている大半は私より年齢が高い人達。
「また、場違いなところ来ちゃったかなぁ」なんて思い巡らしながら、店員さんの立ち位置そばの後ろの席を勧められる。
(やっぱ、不審人物か?)
おしぼりも手渡しだし、お客さん皆ボトルキープするぐらい常連さんのように見えてしまった。

メンバーのうち、知っているのは里見さんだけ。
ちょっとそわそわしているうちに、ライブの始まりです。

軽やかなリズム、すっきりした音色でそよ風が運んでくるようなピアノを弾く井上ゆかりさん。
恍惚な表情を浮かべながら小気味の良いリズムを叩いてくれた加納樹麻さん。
(この人ビッグバンド系が好きかも???)
若干23歳で既に風格のあるベースを弾く川村竜さん。
茶目っ気があって、思わずにやっとしたくなるようなところもちらほら覗かせてくれました。

そして雅な深い音を奏でてくれる里見さん。
今年、CMでヴァイオリンの音をよく耳にするのですが、音の表情が全然違うのよね。
これは里見さんの個性なんだろうな。
里見さんの選曲もかなり個性的。
ラテンやファンクといったところが結構好きそうで、この日は「ZIG ZAG」という曲を選曲。
太陽の陽射し強そうなリズミカルな曲でした。
また、スローな曲ではそのゆったり感が気持ちの奥底を奮わせてくれる。
エフェクターでも使っているんじゃないかと思うような、ヴァイオリンでのギミックな音も奏でてくれて、楽しませてくれました。
(北浪さんもビックリ。里見さんに聞いたら、インスピレーションで演奏したそうな。参りました。)

ヴォーカリストの北浪良佳さん。
この日は、数曲4人で演奏してから北浪さんが加わるといった進行。
ジャズヴォーカリストを生でじっくり聴く事がほとんどなかった小生にとってちょっとビックリするぐらいの歌声。
外国のポピュラーミュージックにも精通するような通る歌声に魅了されました。
ジャズボーカルで印象的な、あの「悩ましげな歌声」とは一線を画す、 クラッシックの弦楽を思い起こさせるような、その声の襞が独特のゆらぎを与えてくれる。

選曲では井上さんのオリジナルソングや、結構ポピュラーな曲も演奏。
「赤とんぼ」、「ふるさと」など日本の曲や外国のナンバーを日本語で歌ってくれたりと、ジャズにあまり馴染みのない小生にはありがたかった。
最後にはアレンジを変えた「What A Wonderful World」を演奏してこの日のライブは終了。

この日は2ステージでしたので、休憩中に里見さんとお話もでき、うれしい限りでした。

また、このメンバーでのステージ演奏は今回が初めてということもあり、手探り状態の雰囲気も楽しませてくれました。
一人一人の個性をサポートするメンバーの暖かい人柄が伺えるライブでした。
(ジャズのライブレポ、こんな感じでいいのかなぁ?)

P.S.写真がない。(Swingはお初だし、撮っている人いなかったもので、腰引けちゃった)

井上ゆかりさんのHPはこちら
里見紀子さんのHPはこちら
北浪良佳さんのHPはこちら
川村竜さんのHPはこちら

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