<伊太地山伝兵衛商会 Live at 東京倶楽部>

 

2006.2.8.(水) 伊太地山伝兵衛商会 Live at 東京倶楽部

この日はのっけから大失敗。予約を取っていなかったんだよね。

そして東京倶楽部の扉を開けてみると店員さんから、「今日はご予約でいっぱいです」と話され、しょぼくれて扉の外にいた。
そうしたら伝兵衛さんが「大丈夫だよ。入っていれば?」と話してくれた。
もう一遍入って、店員さんに「立ち見でよいので、観させて下さい」と言って、19:30まで外で待っていた。

スタートの時間が近づくにつれ、小生と同じような人たちがこぞって集合。
伝兵衛さんのライブで出会う面子が予約せずにずらずらと一番後ろを牛耳ることになった。

既に視線の奥にポンタさんを発見。
10年ぐらい前に池袋Admで伊太地山さんとの共演を見て以来であった。
今夜はどんな音を聴かせてくれるのか楽しみになってきた。

席は最後尾でしたが、ポンタさんの叩き方がよく拝める場所でした。
出音はやはり感服するくらい「お見事」といったところ。
鳴っていたシンバルをスティックで消音するなんて、見たこともなかったし。
(坊さんが木魚の音を止めてるのと同じだな)
でも、バランスが...気持ちが入っているのはわかりましたが、でかいんだよね。
佐山さんも呼応して弾き始めちゃったり...

そこで頭を切り替えました。今日はミュージシャンが楽しんでいるところを観て、楽しんじゃおうと。

ポンタさんがはしゃげば、佐山さんが「いっちゃいますか」とばかりに遊んじゃう。
その音遊びを夢中になって聴いておりました。

ただ、何曲かはマジです。
「嘘が8個」なんか鳥肌立つぐらいシリアスに決めてくれるし(でもバックがでかくなったな)、 間奏で突然ゲストの松田昌さんのピアニカが攻めてくる。
以前ピアニカ前田さんの音を聴いていたけれど、全然違ったアプローチ。
クロマチックハーモニカのようなフレーズがうねりを呼んで一層引き立たせてくれる。
一聴して気に入りました。松田さん、とても気になる存在です。
ここで一部終了。

二部は房之助さんの「Traveling」から。
伝兵衛さんのほうが房之助さんよりウェットな感じなんですな。
途中ポンタさんに代わって、ユッキーこと国場幸孝さん登場。
ポンタさんとは一味違った気持ちで叩くドラムを披露。
「夢はいつも」で二部終了であったが、佐山さんがちょっとしたフレーズを弾くとユッキーが叩き始める。
佐山さんの「Love Goes Marching on」だ。
そのうち「そうじゃないんだな」と言いたげにポンタさん登場。
ユッキーはスネアだけ持ってポンタさんとのドラムの競演(?)となり、楽しめました。

三部は「次の音」で始まる。
ドラムはポンタさん。
三部ともなるとお客さんはお酒が入り、ミュージシャンも演奏に熱が入る。
「あと一杯」では佐山さんも歌を披露。ピアノも弾かずに歌う始末。
ポンタさんも負けじと叩いて伝兵衛さんに「やかましい!!」と怒られる始末。
最後は「またしてもHi-Way」で締めて、アンコールに「Change of the World」を演奏して終了。

これだけのミュージシャンが集まっての演奏が楽しめるのは伊太地山伝兵衛商会ならではです。
ポンタボックスでは味わえないポンタさんや佐山さん歌ものの演奏が聴ける。
伝兵衛さんの歌をじっくり聴くにはちょっといただけないが、ミュージシャンが楽しんでいる姿は味わえた。
このメンバーで聴くには、ライブハウスではなく、ホールとかで音響バッチシにして聴くしかないか。

あと、「嘘が8コ」は伝兵衛さんのソロ、もしくはベースの石井さんとのデュオで聴きたいなぁ。

この日のミュージシャン:
伊太地山伝兵衛商会
伊太地山伝兵衛(Vo&G),石井康二(B),佐山雅弘(Pf),村上”ポンタ”秀一(Ds),浜中祐司(G)
ゲスト:松田昌(Pianica), 国場幸孝(Ds)

伊太地山伝兵衛さんのHPはこちら ⇒

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