<沢登秀信、山崎ヤマト Live at 稲生座>

山崎ヤマト

沢登秀信

2001.6.21.(木) 沢登秀信、山崎ヤマト Live at 稲生座

ブッキングが良い日は足が向かうね。っていうことで高円寺へ。

山崎ヤマトさんは音のまつり2001でリハ中のみ聴いたが、スタッフの関係上ステージを見れなかったんだよね。ということで、約1年ぶり。その上、九州遠征後初めて見る凱旋ライブである。

秀さんは3ヶ月ぶりで3月の曼陀羅でのライブ以来です。その時の新たについたギターの傷を見て、次に会うことを楽しみにしてたんだな。

最初に山崎ヤマトさんがジャンベを叩き始めてライブ開始。
力強いジャンベの音、そして真っ直ぐ突き刺さるように耳に飛び込んでくる歌。
歌詞が好きなんだよね。シンプルでごつい優しき歌。無骨な男の詩であります。
その真中に、いつものように楽しく幸せそうに歌ういつものヤマトさんがいました。
そんなヤマトさんにつられてみんなで掛け声をやりあったりするのも自然とやりたくなってしまうのです。
トーキング・ドラムやビリンバウでの演奏も披露。
この日は洋楽や西岡恭蔵さんの「月のまつり」も演奏するなど、九州遠征の片鱗を窺わせてくれた。
最後は「メディスン・マン」で地と空の広さを感じられるライブの一部が終了。


しばしの休憩のあと、次に秀さんの登場。
静かに「つつじ祭りの歌」が始まる。歌、そしてギターの演奏、MCといつの間にかその空間を秀さんの色にすっぽり包んでしまった。

「5月29日の歌」、「犬」、「昆虫採集」、「ほたるの風」、「とべないほたる」、「ハレー彗星」と作った時代や曲調は違うけれど、全然違和感がない。やっぱり筋の通った主張があるんだよね。

また、店のえみちゃんとの「夏の終わりに」「オルガン弾きのMyWay」もあり、稲生座ならではの独特の「匂い」も久々嗅いでしまって、まさにトラップしてしまった。「夏の終わりに」をえみちゃんと演奏するのは10年近く前に聴いたっきり。けれども色褪せないで新鮮に聴けたことがなおさら嬉しかった。(写真をとっている場合じゃなかったんだ。後でちょっぴり後悔)

最後の「やまなしへ帰れし」は唄う前の語りで故郷への想いを巡らせながら気負いのない、けれども力強い、今まで聴いた中で一番心打たれた唄と演奏でした。

稲生座のライブはここ数年ちょこちょこ足を運んで見に行ったライブで、客として観ていて一番気持ちの良かったライブでありました。


ライブ終了後、ヤマトさんとしばし九州の旅のことを少し、そして秀さんと雑談(一方的過ぎたかも)して時間となり、終電で帰った...いい夜だったなぁ。

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