<かぼちゃ商会 LIVE at 表参道 CAY>

1999.11.23.(火) かぼちゃ商会 LIVE at 表参道 CAY

久々の田の岡三郎氏のアコーディオンの音を聴きにかぼちゃ商会”パンプキン・ジャム”に足を運んだ。

開演30分前に会場に入ると老若男女、既に席に着いていた。

ライブが始まるとステージ上に三郎氏がいない。と思ったときに後ろから管2人とアコーディオンを弾く三郎氏が登場。路上を練り歩くようにステージまで弾きながら演奏。

そして早くもゲスト、ピアニカ前田さんの登場。「シェリーに口づけ」等、3曲披露。

この方の存在は深夜TVで放送していた「WOODS」という番組で知っていたのだが、生は初めて。

ピアニカ前田さんの言うところではプロのピアニカ吹きは世界で一人となってしまったそうだ。そんな”トキ”のような存在の音とはどんな感じであろう、と心が動く。

これが凄く良い。「月の光(クラシックの曲)」を三郎氏と演奏し始めたときにはもう目からうろこ状態。その後メンバー揃って演奏するとかぼちゃ商会の音になっている。こんなアプローチは初めてであった。

そしてピアニカ前田さんがステージを去った後、かぼちゃ商会のみでインストで3曲。中でも親交が深かった西岡恭蔵さんの「ジプシーソング」の演奏では、今にも西岡さんの声が聞こえてきそうな程に味わいのある演奏でした。ここで一部終了。

この間に八木康夫氏のDJが流れた。これがいい。「と〜ふ〜」とか「あさり〜、しじみっ」とか昔馴染みのある町の音や戦前戦後初期と思われる歌を流していた。

そして二部へ。ここからボーカルが入ったオリジナル曲を3曲演奏(新曲含む)。

そして二人目のゲスト、EPOさんの登場。風邪をひいてちょっとハスキーではありましたが、病み上がりとは思えない程熱く歌ってくれました。MCも熱く、風邪でしばらく暖めていた喉であったが、久しぶりに話すということで箍が外れたようにかぼちゃ商会との出会いや沖縄のことを話してくれました。

この構成で3曲披露。なかでも「チベタン・ダンス」は秀逸。かぼちゃ商会ともぴったりマッチしてEPOさんの声が後ろの壁を突き抜けていくような感じがして胸に突き刺さった。

そしてかぼちゃ商会のみとなってから三郎氏の新曲、「Bird(仮)」や沖縄恋歌など披露。「カターラ」では勤労感謝の日ということから、”ありがとう”の掛け声や”カターラ、カターラ”とお客さんとともに歌った。

アンコールはピアニカ前田さん、EPOさんをステージに呼び込んで演奏。

老若男女が一緒に楽しめる、それがかぼちゃ商会の魅力だなとつくづく実感した一日であった。

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