<BAN BAN BAZAR LIVE at JIROKICHI>

1999.11.7.(土) BAN BAN BAZAR LIVE at JIROKICHI 3Days(中日)

うずうずしてました。
音のまつり’99ではスタッフをやっていてゆっくり観ることが出来ず。クアトロは自分としてはめずらしい出張が入りまた行けず。そして体調を崩して新宿タワーレコードにも行けずと行けずじまい。

そんな鬱憤を晴らすためにJIROKICHIに足を運んだのはPM6:20。JIROKICHIのある細道に折れると呆然!行列が出来ていて突き当たりの角まで2列に並んでいる。今までの活動状況からして考えられたことだ。こんなことがあったのは初めてであった。しょうがないので最後列に並んだ。

会場入りしてもう座れる席が無いことを確かめ、残ったカウンターに場所を取り開演を待つことにした。が、まだまだ現れるバンバンファン始まるまでにはJIROKICHIいっぱい、立ち見満員御礼となった。

そしてライブが始まった。1曲淡々と演奏をした後、速くもゲスト登場。吾妻光良氏とYANCEY。JIVE NIGHTである。

吾妻さんは髪を切ってさっぱりしていた。そして満員御礼の熱気で数曲やっているうちに福島さんのメガネが曇ってしまった。そこで吾妻さんが指摘。細かいことに気を使う優しいお人である。

そうそう、吾妻さんがバンバンの曲を「4時間座っていたけれど」を歌った。酒の酔いも手伝ってどブルースになってました。アンコールでは吾妻さんの1つの弦で弾くベースソロ(多分5弦)。ペグで音程を変えていく様に叫ばずにはいられなかった。

YANCEYは流れるようにピアノを弾く。今回弾いている姿が見えないところにいたので残念。でも演奏を聴いているとちゃめっけのある息遣いに首が動いてしまった。

それからブルースクラリネットを吹かせたら日本一、安藤さん。福島さんに”滑舌が悪い”と今回は福島さんが「Sweet Honey Bee」のボーカルで歌っていました。

南さんは後半でのベースソロ。今回様々な動物の鳴き声を披露(10種ぐらいいたかな)。とうとうトキの鳴き声までやってしまった。

いつもよりファッションにこだわった(?)安達さんは無表情で弾くギター&バンジョー。しかし、間奏中に顔が変わって行く様をとうとう見た。思いっきり速いストロークを弾いていた時に歯を食いしばっていた。例によって「営業五原則」での気合の入ったボーカル(?)。天下一品!

そして武田さんはいつのもようにガムを噛みながらすこぶる気持ちのよい演奏をしてました。


曲に関しては4枚目のアルバムを中心に1〜3枚目まで大体均一に演奏していました。

MCも花盛り。
郷ひろみの渋谷路上のライブで取り締まりが厳しくなったと嘆くバンバン。

吾妻さんが”語呂だけで聴いていて歌詞を覚えてない”ことを話す。以前”夏だったかなぁ”の歌詞を”すっぽかしたら 蹴っ飛ばして 踏んづけて”のように全然違った歌詞で覚えていると...福島さんは”大事に作っているのに”と嘆いていた。

その他、福島さんの”酒のみ嫌い発言”や吾妻さんと安達さんの”子供の口喧嘩”など楽しいMCで綴られていた。

お客さんは演奏中は首や体が動き、のってくると自然に手拍子、静かな曲にはうっとりとしていました。(過度な演出はしなくとも楽しいんだよね)

アンコールの最後にしっとりと「ほんじゃね」を演奏。そして終わりを告げ、メンバーはステージの袖に行ってしまったが、アンコールは鳴り止まない。で、南さんが顔を出した。そう、今回アンコールは2回。最後に”メンバー全員が知っている曲ということで...”と「笑いのつぼ」でしめた。

その後、南さん、武田さんに挨拶。帰り際に恵福さんに会った。”レコーディング中で間に合わなかった”とのこと。ちょっと残念。でも楽しかったな。

ジロキチを後にして、電車の中で”やっぱり福島さんの歌詞はいいなぁ”と考えていた。戦後から脈々と受け継がれてきた日本語を洋楽に当てはめる作業。福島さんの歌詞はすんなり受け止められる。それでいてオリジナリティがある。イメージがあるんですよ。それも短い一時の情景。そんな一時の想いが1曲の間に綴られている。「盛り場に出ていこう」とかの韻の踏み方は絶品。”くたびれもうけ”とか”地団駄ふんで”とか最近なかなか使われない言葉も巧みに使う。ここらへんが福島さんの凄さですね。

なんとかバンバンデラックスも見に行かなくちゃ。あと、友部さんとのライブも。

P.S. アンケートの回収数凄く多かった。バンバンウィルスは強烈ですね。

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