<ラ・ママでアラマ オールナイトスペシャル>

1999.9.25.(土) ラ・ママでアラマ オールナイトスペシャル
1999.9.25.(sat) at La.mama
open 19:30 *start 20:00/avd.2400yen * day 2700yen(D別)

まだ秋とも言えない土曜の夜、全国の歌うたいが渋谷 La.mamaに終結した。しかもオールナイト。
こんなこと滅多にないんだ。そして「音のまつり’99」に出演してくれたミュージシャンが多数出るとあって、スタッフとしてゆっくり見れなかった鬱憤を晴らすべく足を運んだ。
会場入りする前に、まず平田さんとお会いできた。”おっ。来たな”と出迎えてくれました。
関東ツアー中の平田さんは疲れも見せず笑顔でこの1週間の出来事を話してくれた。
そして、”飯を食いに行ってくる、また。”と、しばしお別れ。
10分もしないうちに大久保エージさん登場。”今日終わると明日もう1件まわって九州へ帰る”と話してくれた。そう、これを見逃したら当分見れないことを知って、来て良かったとこれから行なわれるライブにウキウキしてしまった。そしてトップバッターともあってちょっと緊張した面持ちのエージさん。そうこうしているうちに会場入りの声。”楽しみにしています”と声をかけ、会場入りをした。
この日は音のまつりのスタッフが他に女性2人、小生としては滅多にない両手に花(?)で見ることになった。
この日のミュージシャンは以下の通り。(ゲスト、飛び入りまで覚えられなかった。ごめん。)

出演ミュージシャン
 1.大久保エージ
 2.日倉士歳朗×丹菊正和
 3.千葉佳代子(from.旭川)
 4.平田達彦(from.博多)
 5.ジャッカル
 6.ヒデタカ(from.シムノペディア) with 高木 克
 7.Mikiko
 8.ボトルベイビーズ(from.つくば)
 9.WATERS(from.兵庫)
10.さんが
11.Kai
12.ガッツ(飛び入り)
13.ゴーゴーコンビ(from.博多)
14.稲葉浩(from.博多)
15.らくようず
16.石井明夫
17.ロクロー×Shy
18.Mooney×関島岳郎
19.飛び入り
20.カモネギブルースバンド

それではKAMINなりにレポートを報告します。記憶が定かでない部分もありますがご愛嬌ということで許してください。
1.大久保エージ
 まずは「音のまつり’99」でもお世話になった大久保エージさんから。もうハッピーハッピー、エブリシングOK!という持ち前の元気一杯を投げかけてくれる。今回CDも発売されてなおさらハッピー。ハッピーになりたい人、買うべし!!
2.日倉士歳朗×丹菊正和
 スライド&パーカッションのユニットとして日本中をまわってきた日倉士歳朗×丹菊正和。「音のまつり’99」で見たときの印象と同じく日倉士さんのスライドギターの音が力強くなっている。そして息のあったパーカッションの丹菊さんのリズムが絡んで”うぃん、うぃん!”と心を揺さぶられてしまう。それにしても丹菊さんのセットはすごかったな。でも、ほとんど使用していた。途中でゲストとして大久保エージさん登場。ブルースを弾く大久保エージさんを始めて見てまた感動をしてしまった。スライドギターデュオを見せてもらって感謝、感激でありました。
3.千葉佳代子(from.旭川)
 旭川からギターの弾き語りとして出演となった千葉佳代子さん。
アダマスギターを弾く彼女はキッチュなイメージで笑顔が絶えない。かわいい女心を歌ってくれる。
そりゃあ見事な歌いっぷりだ。私はギターの間がたまらなく好きになりました。演奏途中でずりおちた肩紐をあげたところでちょっと男ゴゴロが動いてしまった。これも演出?
4.平田達彦(from.博多)
 はいはい、皆寄っといで。平田さんだよ。ギターをかき鳴らし、がら声でこみ上げる思いを歌い上げる。本当に旅が良く似合う人です。平田さんの歌には”男の旅はこういった気持ちで望んで行くのがいいね”と感じさせる歌詞に共感させられるんだ。そうそう、演奏途中で子供に”気持ち悪い”の声が会場に響いたがあっさりと跳ね返すど根性。九州男児の凄みを見せてもらいました。”米持って、酒持って”は地元の方が来ていたらしく、地元の雰囲気を垣間見た思いで聴けました。
5.ジャッカル
 ごめん。思い出せない。良かったんだ。でも...思い出せない。ギターの人の背が高かったバンドだったような...正統派のイメージが残っている。メンバーの方、読んでくれたらご一報下さい。
6.ヒデタカ(from.シムノペディア) with 高木 克
 甘い声で歌い上げるヒデタカさん。高木さんのギターもそそられました。
7.Mikiko
 井手達はロックシンガーであるが、ゴスペルシンガーのように気持ちを高ぶらせる魅力があるシンガーです。少し緊張気味でしたが、彼女の歌い上げる歌にまわりの人が高揚していた。
8.ボトルベイビーズ(from.つくば)
 なかなかボーカルの声がはっきりしない?何歌ってるんだ?ライブの音響のせいかな?と思いきや、スキャットマンジョンソン並みの早口を披露していたり...楽しい奴等。
でもMCでは妙に低姿勢でこの落差に笑いが噴き出した。
9.WATERS(from.兵庫)
 普段は大編成のバンドであるが、この日は女性ボーカルとギターといった編成。
彼女の力強いボーカルに圧倒させられた。次はバンドで見たいです。
10.さんが
 上半身裸のギター&ボーカルにドラムス。力強い歌とドラム。でもとてもピュアな歌詞である。
ドラムの人がハーモニカを吹くなんてイカしたこともやってくれた。見た目と歌とのアンバランスがなんとも言えないね。
11.Kai
 この二人組は手強かったね。甘くやさしい声で女性ならうっとりしてしまうのではないかと思うほど。見た目はアイドルといっても良いぐらいのボーカル&ギターの二人組。でもしっかり大人のセンス抜群の詩とメロディ。じっくり聴き込んでからまたうっとりしてしまえる。
12.ガッツ(飛び入り)
さあ、ここで飛び入り参加である。ゴーゴーコンビの前にギターをアンプに突っ込んで話しを始めた男は今までセッティングをしていた人ではないか! ”お前らちんたらセッティングに時間かけているんじゃねぇよ”と叫びながら演奏が始まってしまった。”俺はさばのめぇー”。笑いがドッカーン!!とうにセッティングを済ませているゴーゴーコンビからは”ガッツ、何するんだぁ”の声。ライブの半ばでの最高の演出でした。罵声を浴びながら2曲披露したところに”ガッツ”が伝わる。
13.ゴーゴーコンビ(from.博多)
 笑いの渦のあと、それに輪をかけるようにガッツさんを序章とさせてしまったゴーゴーコンビ。ボーカルは”変身、ゴーゴーコンビ”の演奏中に曲のタイトル通り”変身”まで見せてくれた。ブルースハープの人は酸欠になるくらい吹きまくっていたのが印象的。そういえばステージ終了後寝ていたっけ。
14.稲葉浩(from.博多)
 ”今度は漁師の俺が歌うぞ”とギターをかき鳴らしながら稲葉さんの演奏が始まった。声が一番でかい(PAとかの影響じゃないぞ)。力強さが伝わってくるんだ。海があり、太陽があり、自然を愛する歌うたいの底力、ドスンと心にほおり投げてくれる。良かったよ。
15.らくようず
 「稲生座20周年記念ライブ」で見て、これが2回目。今回のミュージシャンの中では正統派に見えた。ボーカルの姿勢がこのバンドに貫かれている。そんな印象を受けた。
16.石井明夫
 カッコイイおじさん。ストレートなカッコイイ歌。普通浮いちゃうんだけど、地でいけるステキな人。生き様を感じるんだよね。女性の評判抜群だよ。
17.ロクロー×Shy
 まずShyさんが披露。こみ上げてくるような歌が伝わってくる。ロクローさんが「かいほー」を歌い始めたときには、自分も気持ちをかいほーしたくなり”かいほー”を連呼してしまった。そしてShyさんのレゲエ曲。みんなで声を合わせて歌い、眠気をふっとばしていた。お互いの持ち味一杯のステージであった。
18.Mooney×関島岳郎
 さぁ、ライブも終盤戦。御大Mooneyさんの登場。Mooneyさんには火の打ち所がないな。歌、ギター、ステージング、それに楽しいMC。もう存在だけで充分満足できるのですが、まわりのミュージシャンに感化されたのか気合のこもった、そして暖かい歌を披露してくれた。”Oh daddy Oh”ではみんなが大合唱。関島さんのチューバも所々でMooneyと茶目っ気を見せていた。それにしてもあのギターワーク、誰にも真似できないよな。テクニックなんて言葉が似合わない(すんごいテクなんだけど)。そしてどんな状況であっても必ずみんなを振り向かせてしまうステージング。もう虜であります。Mooneyさんのいろいろな編成のステージを見ているけれど、今度はワンマン・ソロライブを見に行こうかな。
19.飛び入り
 すみません。この日2回目の小休止であります。
20.カモネギブルースバンド
 最後に登場はカモネギブルースバンド。うれしたのしやブルース。何が何でもブルース。最後にはShyさん、ロクローさん、Mooneyさん等もステージに上がりブルース大合唱。茨城から駆け付けたブルースハープの人(名前忘れちゃった)、正直言ってよさげです。この日はダイエーが優勝して九州のミュージシャンは大はしゃぎ。ステージで万歳する有様だった。
レポート番外編:
・平田さんは自分のステージが終わった後、酒にあおられながら会場最前列でモニター叩くわ踊るわ一番気持ちよさそうでした。

・Mooneyさんは自分のステージまで酒を飲まないで待っていたのだが、眠くなるという理由よりやっぱり呑んでしまったそうな。

・とにかく九州出身のミュージシャン(平田さん、稲葉さん、大久保エージさん)は声がでかい。
いやー、楽しかった。今回出演したミュージシャンはスタイルは違うにしろパワーが感じられる方ばかり。いくら丼たらふく食べた感じであります。こういった企画を起こした日本晴レコードの社長さん、偉いですね−。またやって欲しいですよ。

終了後、ムーニーさんと日倉士さんに声をかけて会場を出た。でもこの二人はなかなか顔を覚えてくれないんだよな。女性の顔は良く覚えているんだけど...

というわけでAM5:00、非常に長丁場のライブであったが心地よい疲れを体に背負い込んでラママをあとにしたのでアール(ふぅー)。

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