<’99.8.25. 高円寺 稲生座>

 

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8月25日 高円寺 稲生座

前日に豪雨により交通網が遮断された。天気予報を信じて稲生座へ向かった。

今日のブッキングは青木マリさん。お店のエミさんがお気に入りのミュージシャン。(稲生座のチェックは結構厳しいからね)

稲生座に着くと青木マリさんのリハ中。歌は良くわからなかったがギターの音は印象的だった。リハが終わって出てきた女性はなんと小柄でか細く、ヒデさんとの挨拶も静かな口調でびっくりした。

これは期待ができる。ヒデさんのリハを聴きながら本番を待った。

青木マリさんは...そうですね。こころにあざを作っていくような感じ。曲名は”雨”、”赤いやかん”、”ジャスミンティー”とかわいい曲という印象があるが、実際は女性の”したたかさ”もあり、決して男性では表現できない部分がある。難しい言葉は使っていないのだが歌を聴くとイメージが浮かんでくる。

何より彼女の”間”が好きになってしまった。あと彼女の歌う雰囲気。ハーモニカも勢いがあるんだ。
また稲生座には彼女のような雰囲気が良く似合うね。久しぶりに心にあざを作ってしまった。

そしてヒデさん。稲生座での演奏は78回目になるそうだ。この日は久しぶりの座っての演奏(2年ぐらい見ていなかった)。青木マリさんの後で”彼女の毒気にやられて”(MCで連呼)か、ちょっと昔のヒデさん(若い時の勢いというか)を垣間見てしまった。曲は”犬”や”ハレー彗星”など、今まで聴いたことのある曲。でも前回足を運んだ時から3ヶ月、またアレンジが変わっている。ロングバージョンとか歌詞を変えたりとか、そういったものではない。バンドと違いアレンジをどんどん変えていくことはなかなかできる事ではないよ。

ヒデさんはいろいろな人に会う度に自分のものに吸収していく。それは音楽家からだけではないんだろうな。でも曲の印象は変えない。何度でも聴ける。やはり只者ではない。私の目に狂いはないね。

青木マリさんは10/2の地球屋でもヒデさんとブッキングされております。良かったら足を運んでみてください。

P.S. ”いそうろう”のソロバージョン、聴いてみたい。


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