●アルミサッシの性能 | |
サッシの性能と言えば、主に耐風圧性、気密性、水密性の3つである。ここでは耐風圧性と水密性について触れておく。 | |
1.耐風圧性
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アルミサッシの耐風圧性の等級は、JISに定められているものが一般に用いられている。沖縄では、おおかたS−6等級またはS−7等級。最高圧力で、2800Pa〜3600Paに耐えうるサッシが一般に使用される。本土では、S−5(2400Pa)以下が一般的であることを考えれば強度的に最高レベルであると言える。例えばS−6等級、2800Paは、風速約67.6km/毎秒。また、3600Paは、約76.7km/毎秒に相当する。それだけの風圧に耐えうるサッシであるといえるだろう。台風時、サッシのどの部分に一番大きな圧がかかるのかといえば、障子の召し合わせ部分である。強度が心配であれば、召し合わせ部材を堅牢なものにするとよいだろう。また、台風時はいつも一定の風圧ではない。窓が外から強く押される(正圧という)ときもあれば、逆に強く引かれるときもある。(これを負圧という)サッシは両方の圧に対応していなければいけない。 沖縄のサッシは、堅牢で見た目がごっつい。住宅に使用されているガラスは厚さが最低でも5o〜6oはあるようだ。 本土では、住宅用で一般的に3o〜5o程度というから、沖縄の台風時の猛烈な風は想定されていないと思われる。 |
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2.水密性 | |
サッシの水密性を説明するのは難しい。その水密構造は複雑であるからだ。ただ、防水についてはゴムなどの気密材や樹脂部品に頼る部分が多く、経年劣化により新品当時の水密性能が保たれない例は多い。主に、障子召し合わせ下部から雨水が浸入することが多い。 一般には、台風時、下枠に雨水が溜まることがあるが、サッシの構造上、水密性能を保つのに必要なことであり、不具合ではない。しかし、サッシ下枠を超えてあふれ出すようなことがあれば、部品の劣化等調べてみるとよい。 |
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●マンションドア等の仕様 | |
沖縄のマンションやアパートの入り口ドアは、室外側表面材にステンレス板が使用されるケースが多い。これは、大気中の塩分量が多く雨風の多い沖縄ならではの仕様で防錆を考慮したものだ。おそらく本土ではおおかた内外両面が塩ビ化粧鋼板であろう。 |