○ 基礎知識というか補足 ○

■BOSSの認識について
 BOSSモンスターは基本的には強いので、倒すには三減盾や属性鎧などが必須になる事が多いです。一撃が重い攻撃を持っているBOSSも多く、防具がないと瞬殺・即死もあり得ます。逆に高LVや装備などでキャラが強ければ適当に戦っても簡単に倒せてしまうゲームでもあるので、そういったBOSSはとことん弱かったり。
 「〜は弱い」と言われたりしますが、それは使用キャラが強いだけの場合がほとんど。相性が悪かったり装備が無かったり、戦い方を知らなければ充分強敵なので、その辺の基礎を理解している人の意見でなければ参考になりません。

■クールタイムと使用率について
 MOBの使うスキルにはクールタイムと使用率が存在し、基本的には一度使うと一定時間は同じスキルを使いませんが、一部クールタイムが存在せず連発してくる例外もあります。
 使用率はそのままスキルを使用する確率。例を挙げると「クールタイム5秒・使用率20%」だと、一度使うと5秒間は絶対に再使用せず、5秒後から20%の確率で使用。「クールタイム10秒・使用率100%」だと、10秒ごとに必ず使ってきます。が、抽選は攻撃時に行われるので、他スキルの詠唱中やASPDの遅いMOBはそれだけで遅れる要因になるので、「クールタイム10秒・使用率100%」でも、10秒ジャストで使うとは限りません。逆に、ASPDの早いMOBは時間あたりの抽選回数が多いので、ASPDの遅いMOBよりも回転数=発動率が上がります。特に2HQを使うMOBは、使用前と使用後で回転数=発動率が違ってくるので注意が必要。
 クールタイムは各BOSS・各スキル毎に異なるので、スキルA→スキルBと別々のスキルが連続で飛んでくる事は普通にあり、使用スキルが多いMOBほど対応が難しくなります。カウントは詠唱完了時でも効果終了時でもなく「再使用した瞬間(詠唱開始時)にリセット」なので、クールタイムを見切っていく場合は間違えないように。
 ちなみに使用率100%のスキルを2つ以上持ち、クールタイムが解けて同時に使用条件を満たした場合、ランダムでどれかを使うのではなく、設定された優先順位に従って使うようです(オートスペルもそうですが、同時に2種類以上のオートスペルが発動した場合、完全に同時に発動するのではなくスキル自体に定義された優先順位に沿って順番に発動するので、AIではなくスキル定義の優先順位で制御されているようです)。

■スキル使用条件について
 一部のスキルにはクールタイム以外にも「使用条件」が存在し、「残り体力〜割以下で使用」「特定のスキルを当てるとそれに反応して使用」「PCが2人以上隣接すると使用」など、条件は様々。条件判定は毎回攻撃時に判定されるので、「残り体力8割以下」が条件の場合、一度ダメージを与えて8割以下にしても、ヒールなどで8割以上に回復させれば使用しなくなります。

■スキル封印について
 前述の通り、一部のスキルには使用条件が存在するので、その条件を外し続ける事で完全に封印する事ができます。これ以外にも、ソニックブローやブランディッシュスピアなど主に近接物理系のスキルはスキル自体に射程距離があり、攻撃射程3など通常攻撃の間合いの広いMOBは「通常攻撃は届くが近接物理系スキルは届かない」という状況になるので、この方法でも封印できます。

■MOB限定のスキル性能について
 MOBのスキル攻撃は3セル以内は近距離、4セル以上離れると遠距離判定になります。ヘルジャッジメントのような広範囲スキルも同様で、3セル以内ではSW、4セル以上ではニューマでないと防げません。が、スパイラルピアースは3セル以内でも通常通り遠距離判定、アローシャワー・シャープシューティングなどは4セル以上離れていても近距離判定なので、対策が異なります。攻撃スキルだけでなく、MOBの2HQはQMで消えない・SWやニューマが重ね置きできるなど、補助スキルもMOB固有の性能になっているものもあります。
 スキルLVもLV30メテオストーム、LV48速度減少など上限を超えているものがあり、効果範囲やヒット数・ダメージ倍率が劇的に上昇しています。逆に、メテオストームにスタン効果が無い・ロードオブヴァーミリオンに暗黒効果が無いなど、PCより性能が落ちている部分もあったり。
 余談ですが、過去に「3セル以内だと魔法攻撃もSWで防げる」時代があり、その名残なのか魔法攻撃であっても3セル以内だとなぜかハイオークCなどの「近接物理攻撃のダメージを反射」効果が有効になります。

■取り巻きの性質と分断について
 取り巻きは最初にBOSS本体がタゲったPCを固定で狙うので、最初に取り巻き担当がタゲを取り、その後BOSS担当がBOSSのタゲを取れば、BOSSと取り巻きのタゲを2人で別々に持つ事ができ、取り巻き分離・分断などと呼ばれます。抱えるのが楽になる戦術ですが、取り巻き担当がBOSSから離れすぎてしまったり、リカバリーやハイド、状態異常などでタゲをリセットしてしまったり、取り巻きを倒して再召喚されたりするとBOSSのタゲを持っているPCの方へタゲが移ってしまうので、無条件に有効なのではなく、必要に応じて用いる戦術です。
 取り巻きはBOSS本体にタゲられなければ取り巻き自体の索敵範囲に入っても攻撃してきません。攻撃を加えると反撃してきますが、この場合は攻撃を加えた個体のみが動き出し、BOSS本体や他の取り巻きは反応しません。これを利用して、遠距離攻撃で取り巻きを1匹ずつ連れ出して倒し、ある程度減らしてからBOSS本体に向かうといった戦術も可能。動き出した取り巻きはコールスレイブでBOSSのところに戻っても継続して行動しますが、ハイドやリカバリーなどでタゲを切ると動きを止め、BOSSが近くにいればBOSSのところへ、離れていればその場で止まり、再度攻撃を加えるまで動かなくなります。
 取り巻きは基本的にゴーストと呼ばれるタイプが多く、ステータスなどは通常タイプと同じですが、経験値やドロップがありません。一部のゴーストは使用するスキルが変わっていたり、スキルを一切使わなかったりするので、BOSS本体だけでなく取り巻きの知識も必要です。逆に、一部の取り巻きは「独立AI」と呼ばれ、コールスレイブに反応する以外はほとんど通常タイプと同じです。抱えてしまうと特に差はないですが、BOSS本体と別々に行動するためどこにいるか解らず、分断する時に地味に面倒だったり。

■取り巻き再召喚について
 取り巻きは一定の数を倒すと一定の数だけ再召喚し、許容量はBOSSごとに違います。再召喚されないところまで取り巻きを減らせば耐えるのがラクになりますが、数を間違えると初期状態より増えてしまったり、オシリスやドレイクなどは取り巻きを倒してしまうと再召喚で初期の取り巻きとは違う別のMOBを召喚してしまうので、これも無条件に有効なのではなく、有効活用できるように組んでいく戦術。
 取り巻き召喚もスキルのため使用条件とクールタイムが存在するので、数が減ると即再召喚というわけではありません。が、一部の例外を除くと基本はクールタイム10秒で使用率も100%なので、常時10秒以内に倒し切れなければ実質即再召喚になります。逆に使用条件は一部の例外を除き「追跡中(PCを追い掛けている最中)は再召喚しない」ので、捕まらずタゲを切らさず逃げ撃ちすれば、再召喚される事なく倒す事も可能。

■爆裂波動・速度強化について
 大半のBOSSが爆裂波動・速度強化を使用しますが、この2つは基本的に隣接しない限りは使用しないので、遠距離攻撃逃げ撃ちなら封印可能です。原則として残り体力が少なくなってから(約3割以下)使用しますが、一部のBOSSは体力MAXからでも使ってきます。

 爆裂波動は物理攻撃にダメージを300%加算するブーストスキル(R化で仕様変更されたためDEXについては検証中)。Lv5で持続時間が25秒で、ほぼすべてのBOSSがLv5を使用します。クールタイムは30秒タイプと120秒タイプの2種類存在し、前者は効果終了から5秒後に再使用する形になるので、ほぼ常時爆裂状態。逆に後者は95秒間安全なので、爆裂したら間合いを外し、効果が切れてからクールタイム中にカタをつける、という戦術が可能。ATKしか上昇せずMATKはそのままなので魔法系は爆裂の影響を受けないですが、唯一EQだけは「ATK依存の魔法攻撃」のため、爆裂で威力が上昇します。ちなみにディスペルではDEX上昇の効果しか解除できず、ダメージ上昇は解除できないようです。R化で乗算(×300%)から加算(+300%)に変更され、大幅に弱体化しました。

 速度強化はAGI3倍・移動速度2倍になるブーストスキルですが、MOBのASPDはAGIに依存しないのでFLEEのみ増加します。Lv5で持続時間50秒で、クールタイムは爆裂と同じで30秒タイプと120秒タイプの2つですが、効果時間が長いため30秒タイプは一切途切れる事なく超FLEE状態を維持します。QMや速度減少の効果は掛かりますが、速度増加と違ってスキル効果の解除はできません。