◆ GX反動の検証と考察 ◆

 気になっていたGXの反動について検証&考察した事を纏めてみました。あくまで個人的な検証なのと、GXクルセは検証用に作っただけでメインキャラではないため、GXに関する知識はほとんどないので、参考程度に。

■GX反動の性質(予備知識)
 GXの反動ダメージはマジックミラーの原理で発生していると思われます。ソウルリンカーのカイトもそうですが、「反射する前は魔法判定であったものが、反射成功時に物理判定に変化する」ので、GX反動で発動するオートスペルは物理攻撃反応・物理被弾反応のものに限られます。
 この反動ダメージは、リフレクトシールドなどの物理反射と同じようなので、DEF無視必中・軽減不可・オートガード貫通・AS発動率半減・状態異常は乗らないなどの性質があります。が、AS発動率が半減するのは攻撃時のもののみで、被弾ASは単純に攻撃を喰らったと判定され、こちらは発動率は半減しないようです。


 左:カイトでGXを反射した際に、物理攻撃反応のFB・CB(カーサC・ゲイズティC)が発動。
 右:カイトでHLを反射した際に、物理被弾反応のQM(パンクC)が発動。

 ちなみに人耐性装備などで反動が軽減できるのは、反動ダメージを直接軽減しているのではなく、反動ダメージが発生する前、つまりGXの純粋なダメージを軽減しているので、結果として反動も軽減できている形になっていると思います。
 ホルン盾で軽減できてディフェンダーで軽減できないのは、物理判定に変化するのは反動ダメージが計算された後=計算前は魔法判定のため、遠距離物理攻撃にしか効果のないディフェンダーは適用されないので、ホルン盾が有効(遠距離判定)+物理反応ASが乗る(物理判定)=遠距離物理攻撃判定だからディフェンダーが有効、という理論が成り立たないため。アスムのダメージ半減効果も、通常の物理反射などでも反射ダメージを計算した後に掛かるので、GXも同様に反動ダメージがアスム半減前に計算されてしまうので、アスムで反動を軽減する事はできません。

 ついでに余談を2つほど。GXのエフェクトは「攻撃判定」ではなく、「反動ダメージを受けた時の被弾エフェクト」。攻撃判定にはエフェクトが存在しないので、例えばGX中にチャージアローなどのノックバックスキルで飛ばされた場合、使用者と一緒にGXのエフェクトは移動しますが、攻撃判定と反動判定は発動した瞬間の位置で固定です。なので、飛ばされた先に敵がいてエフェクト範囲内に入ったとしてもダメージを与える事はなく、飛ばされた後でも発動時の攻撃範囲内に敵が入ればダメージを与えられます。
 あと、GXは1セルにキャラが重なるとヒット数が落ちますが、たれ慰めなどでGXが多重発動した場合も、重複ヒットしないためヒット数が落ちます(3ヒット目の反動で発動した場合は重複ではないので2発分で6ヒット)。またダブルヒット現象は反動ダメージにも適用されてしまうので、ノックバック距離の長いスキルでGX範囲外に飛ばされた場合は反動のヒット数が減りますが、逆にMBなどノックバック距離の短いスキルで、飛ばされはしたもののGX範囲外に出なかった場合、反動ダメージが4ヒットに増えてしまいます。


 GX範囲外に出ないよう壁でバックステップを止めると、反動がダブルヒット(計4ヒット)。

■GX反動とオートスペル
 というわけで、GXの反動では物理攻撃反応・物理被弾反応のオートスペルのみ発動します。が、一般フィールドでは大半の攻撃系スキルがPCには効果がないので、基本的には気攻・集中力向上といった支援系スキルのみ。攻撃系スキルはメテオストーム・グランドクロスなど、対象を指定しないスキルのみ発動します。厳密には、対象指定の攻撃系スキルは、発動しないのではなく発動した上で無効になっているので、ストリップアーマーなどの一部スキルではログに「スキル使用失敗」と表示されます。
 逆に言えば、一般フィールドで普通に使えるスキルならほぼなんでも乗るようで、寒いジョークやデリュージのほか、アイテム鑑定といった非戦闘系スキルまで発動します。スキル扱いではないですが、ヴァンベルクCの「一定時間ATK上昇」のような、能力上昇系の効果も有効。
 持ってないので検証していませんが、恐らくアイシラCの効果も乗ると思います。が、GXは元々魔法攻撃なので、アイシラCの効果が乗るのは自然な事。GX反動が物理判定に変化していても、GX本来の攻撃判定(魔法判定)にもアイシラCが乗るので、「魔法反応のアイシラCが発動しているからGX反動は物理判定ではない」という理論は成り立ちません。


 左上:サンダーストーム(ゼピュロス:物理攻撃反応)。
 右上:能力覚醒(ブラッディイート:物理攻撃反応)。
 下段:シグナムクルシス(エンシェントマミーC:物理被弾反応)。

 ちなみに、下級精霊の指輪を装備していると、前述の通りGXはスキル発動中に移動しても、発動した瞬間の位置に攻撃判定が残るので、GX反動でノピティギやバックステップが発動すれば、それ以降の反動を避ける事ができます。壁際などでGX範囲外に出なかった場合はダブルヒット現象で反動のヒット数が増えてしまいますが、移動すれば当然敵は追い掛けてくる=ダブルヒットが狙えるようになるので、基本的にはネタですが、使いこなせれば一応の利点もあったり。
 ノピティギ・バックステップ共に被弾時発動なので、最低でも1ヒットは反動を受ける必要がありますが、たれ慰めを装備して敵の攻撃を喰らい、1回の被弾でたれ慰めGXとノピティギorバックステップが同時に発動すれば、反動を完全に回避する事も可能。この場合、反動をまったく受けないのでGXのエフェクトが発生しません。


 上:1ヒット目の反動でバックステップが発動、2〜3ヒット目の反動を回避。
 下:1回の被弾でGXとノピティギが同時に発動、反動を完全に回避。

■PVルームでの特殊仕様
 PVルームでPT未所属の場合のみ、一般フィールドでは不発していた対象指定の攻撃系スキルが、自分自身に対して有効になります。攻撃系スキルでダメージを受けるのは当然、ノックバックのあるスキルで飛ばされたり、ストリップウェポンで自分の武器が外れるなど、スキルの特殊効果や状態異常も完全再現。ですが、この条件下でもほとんどの範囲攻撃は自分自身に効果がないので、サンダーストームなどでダメージを受けず、ドラゴンフィアーなどで状態異常に掛かる事もありません。


 左:FB・CB・LB・FD(カーサC・ゲイズティC・バニルミルト帽・ハティベベC)が自分に対して発動。
 右:ストリップウェポン(メタリンC)で自分の武器を装備解除。

 反動に乗ったオートスペルは単純に「自分自身への攻撃&被弾」として判定されるので、状態異常武器を装備している場合と状態異常鎧を装備している場合、どちらとも状態異常に掛かります。物理攻撃だった場合はFLEEによる回避やオートガードなどの防御系スキルで防ぐ事ができ、反射装備をしていれば反射ダメージもしっかり発動。たれ慰めを付けていれば、GX発動→反動で物理系AS発動→物理攻撃被弾に対してたれ慰めGX発動→反動で……と、延々連鎖させる事も可能です。


 左上:自分自身に発動したソニックブローをオートガードで回避。
 右上:バッシュで自分自身を攻撃、被弾反応で自分自身が石化(ダークフレームC)。
 下段:バッシュの被ダメ41に対して、ハイオークC(物理ダメージの5%反射)の反射ダメージ2が発生。

■おまけ
 というわけで、だいたいこんな感じっぽいんですが……唯一例外なのがエリザC。このカードのみ、一般フィールドでもGX反動で魅惑のウィンクが発動し、成功すれば混乱にも掛かります。普通にダンサーでシフトクリックでPCに使った場合は当然不発しますが、なぜかエリザCなら発動。もしかしたら、他にも一般フィールドで発動するものがあるかも。