矢田寺

矢田寺は、奈良県大和郡山市にある高野山真言宗の寺院である。
正式名称は、「矢田山金剛山寺」で別名「あじさい寺」とも呼ばれている。
679年に天武天皇の勅願により、智通僧正が開基した。
当初の本尊は、十一面観音菩薩像と吉祥天女像であったが、平安時代に住職の満米上人が安置した地蔵菩薩が本尊となり、日本の地蔵信仰発祥地の一つと言われている。
開山当初は、七堂伽藍四十八ケ坊が造営されていたが、今は大門坊、南僧坊、北僧坊、念佛院の四つの塔頭から成り立っている。
鎮守の春日神社本殿は、一間社春日造、檜皮葺で国の重要文化財に指定されている。
本堂下にある「味噌なめ地蔵」は、高さ約2mの石像で、口に味噌を塗ると味が良くなると伝えられている。
回遊式のあじさい園では、約60種1万株の色とりどりのあじさいの花が楽しめる。
近鉄橿原線郡山駅から奈良交通バスで「矢田寺」下車、徒歩5分。
あじさいシーズンの6月には、近鉄郡山駅及び法隆寺駅から矢田寺行の臨時バスが運行される。(Y.N)



TOP PAGE  観光カレンダー