竹田城跡

竹田城跡は、兵庫県朝来市にある国史跡である。
全国屈指の山城遺構として、また近年は天空の城として知られている。
竹田城跡は、標高353.7mの古城山山頂にあり、南北約400m、東西約100mの規模で、山全体が虎が伏せたように見えることから「虎臥城(とらふすじょう)」とも呼ばれている
竹田城は、嘉吉年間(1441-1443)に、守護大名の山名持豊(宗全)が有力家臣の一人である太田垣氏に築かせた城である。
太田垣氏が城主を務めたが、1580年に羽柴秀吉によって落城した。
その後、1585年に秀吉の家臣赤松広秀が城主となったが、関ケ原の戦いで西軍に属した広秀は鳥取で自刃し、竹田城も廃城となった。
竹田城の石垣は、完存する石垣遺構として、全国屈指の規模で、穴太積みと呼ばれる石積み技法を特徴としている。
穴太積みとは、近江坂本を中心に発達した石垣構築法で、安土城や彦根城を築いた穴太衆の技法を400年を経た堅固な石垣に見ることが出来る。
城跡からの景観は、円山川と国道312号線を眼下に見て、南は生野播磨方面、東は丹波方面の山々が広がっている。
JR播但線竹田駅から徒歩30分。乗用車の場合は東側の山城の郷に駐車後、天空バスで竹田城跡下車徒歩約15分。
雲海に浮かぶ城跡全体は、円山川を隔てた立雲峡の展望台から眺められる。(Y.N)



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