根来寺は、和歌山県岩出市にある新義真言宗総本山の寺院である。
高野山の座主となる覚鑁上人(興教大師)が、1126年に鎮守の祠と僧房を建てたのが始まりとされる。
上人は後に高野山から根来寺に移り、新義真言宗総本山の基礎を築いた。
一乗山大伝法院根来寺となったのは、上人の死後145年後の1288年である。
室町時代末期には、領地72万石、寺院数2700を数えた。
その後、鉄砲隊を持つ根来衆は、数万にまで隆盛を極めたが、1585年豊臣秀吉の根来攻めでほとんどを焼失した。
国宝の大塔と重要文化財の大師堂以外の建物は、江戸時代に復興したものである。
枝垂桜をはじめ、春は桜の名所として有名である。
JR和歌山線岩出駅から和歌山バスで約15分「根来寺」下車。(Y.N)