難波宮跡

難波宮跡は、大阪市中央区にある飛鳥時代・奈良時代(7〜8世紀)の古代宮殿跡の国史跡である。
1954年に始まった発掘調査によって、難波宮の存在が確認された。
大阪市立大学教授の山根徳太郎博士が、法円坂で出土した鴟尾瓦を手掛かりに、
それまで所在不明であった難波宮の存在を確信し、1961年に難波宮の中心部である大極殿を発見した。
発掘調査により2時期の宮殿遺構があることがわかり、それを前期難波宮と後期難波宮と呼んでいる。
前期難波宮は、正式名を難波長柄豊碕宮といい、大化の改新後に孝徳天皇が移り住んだ都であった。
天皇の居所である内裏と重要な政務儀式を取り扱う朝堂院、および東西に配された役所からなる。
すべて掘立柱の形式で建てられ、瓦は一切使われていない。
後期難波宮は、744年聖武天皇の時代に一時都となった。
大極殿は、後期難波宮の中心の建物で、丹塗りの柱と白壁で飾り、内部には天皇が出御する高御座が設置されていた。
現在は、難波宮跡公園に大極殿基盤が復元されている。
7月28日には「なにわのみやフェスタ」が開催される。
大阪市営地下鉄谷町4丁目駅下車、徒歩5分。(Y.N)



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