紫雲山中山寺は、兵庫県宝塚市にある真言宗中山寺派の大本山である。
「中山寺縁起」によると、聖徳太子が、推古天皇元年(593年)の四天王寺創建の4年前に創建したと伝えられる。
度々の雷火や兵火に遭い、その度に再興され、現在の本堂は、慶長8年(1603年)に再建された。
豊臣秀吉が、中山寺で祈願し、子秀頼を授かったことにより、秀頼の命を受けて、片桐且元が本堂を再建したものである。
本尊の十一面観世音菩薩は、懐胎、分娩の苦痛を救うと言われ、古くから安産祈願の寺として信仰を集めている。毎月18日には本尊の開扉法要がある。
西国三十三所霊場の第24番札所となっており、毎年8月9日には、西国三十三所の観音様が星になって中山寺に参集するという「星下り大会式」(別名「ここのかび」)が盛大に行われる。
境内には、白鳥塚古墳があり、伝承では、西国巡礼を始めた徳道上人が、この石棺の中に閻魔大王の法印を入れたと言われている。
阪急宝塚線中山観音駅下車徒歩3分。