百舌鳥八幡宮は、堺市北区百舌鳥赤畑町にある神社である。
祭神は応神天皇で、神功皇后、仲哀天皇を配祀している。
社伝によれば、神功皇后が外征の帰途、この地で幾万代まで天下泰平を祈願したことから、当地を万代(もず)称し、6世紀中ごろに神社を創建してお祀りしたと伝えられている。
平安時代末期には、当社が石清水八幡宮の別宮として「万代別宮(もずべつみや)」と呼ばれていた。
南北朝時代には、深勝親王の参籠や大内義弘の寄進、江戸時代には堺奉行の参向など、古くから朝廷や武家の崇敬が厚かった。現代も厄除開運祈願で多くの参拝客が訪れている。
現在の社殿は、本殿が1726年、拝殿が1830年の建立で、1971年に修復された。
放生池を配した境内は、約一万坪の広さがあり、本殿前のくすの巨木は、樹齢約800年で枝張り、葉付きともに優れ、大阪府の天然記念物に指定されている。
旧暦8月15日直近の土、日曜日に行われる「月見祭」では、地元の各町から勇壮な「ふとん太鼓」が繰出し、多くの参拝者で賑わいを見せる。
JR阪和線百舌鳥駅から徒歩10分、南海電鉄高野線百舌鳥八幡駅から徒歩15分。参拝者用の無料駐車場がある。(Y.N)