吉田寺(きちでんじ)

清水山顕光院吉田寺(きちでんじ)は、奈良県生駒郡斑鳩町にある浄土宗の寺院である。
天智天皇の勅願により創建され、987年に恵心僧都源信が開基した。
本尊の丈六阿弥陀如来坐像は、像高225.8cmの「大和のおおぼとけ」の別名を持つ優美な仏像で、国の重要文化財に指定されている。
通称「ぽっくり往生の寺」、「ぽっくり寺」と呼ばれ、本尊の前で祈祷を受けると、寝たきりにならす往生できるとして信仰を集めている。
境内には、本堂のほか多宝塔、鐘楼、天智天皇の妹間人(はしひと)皇女を祀るといわれる清水の古墳などがある。
室町時代(1463年)に創建された多宝塔は、方三間、二層本瓦葺高さ12mで、内部には秘仏の大日如来像が安置されている。9月1日〜2日と11月1日〜3日に特別開扉される。
毎年9月1日には放生会が行われる。数百羽の鳩と数千匹の魚類に念仏を授けた後、境内と放生池に放つ厳粛な儀式で、「鳩にがし法要」「魚にがし法要」とも呼ばれている。
JR大和路線、近鉄生駒線の王寺駅から奈良交通バスで「竜田神社前(吉田寺前)」下車、徒歩3分。参拝者用の無料駐車場がある。(Y.N)



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