丹生官省符神社

丹生官省符神社は、和歌山県伊都郡九度山町にある神社である。
この神社は、金剛峯寺の荘園であった官省符荘の鎮守として、丹生明神と高野明神の二神をまつり、当初は紀ノ川の河畔に鎮座した。
その後、現在の地に移され、神々を合祀し、明治に入って三殿となった。
現在の神社名は第二次世界大戦後のもので、荘園時代には、「神通寺七社明神」とよび、近代には単に丹生神社と呼ばれていた。
社殿は何れも一間社春日造り、檜皮葺で、丹塗りと極彩色が施された華麗な社殿が、金剛峰寺の方角を意識して東西一列に北面して並んでいる。
三棟の社殿は、丹生、高野両明神を祀る第一殿と気比明神を祀る第二殿が永正14年(1517年)、厳島明神を祀る第三殿が天文10年(1541年)に再建されたものである。
本殿は、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である。
南海電鉄高野線九度山駅から徒歩25分。(Y.N)