御霊神社は、大阪市中央区淡路町にある神社である。
創建は古く、800年代後半である。大阪湾が深く入り込んで、葦が繁る円形の入り江に祭られた円(つぶら)神社に始まる。
1594年、円江(現在の西区靭)から現在地に鎮座して、江戸時代に御霊神社と改称した。
船場言葉の御寮人「ごりょんさん」(商家の若奥様)と語呂が似ていることから、「船場のごりょうさん」と呼ばれている。
祭神は、天照大神荒魂、津布良彦神、津布良媛神、応神天皇、源正霊神の五神である。
1884年に、人形浄瑠璃の劇場「文楽座」が境内に開設され、御霊文楽座として、人形浄瑠璃の人気が高まった。
1926年に御霊文楽座は焼失し、四ツ橋に移転したが、境内には、「御霊文楽座跡」の石柱と、「文楽座之跡」の記念碑が建てられている。
大阪市営地下鉄淀屋橋駅から徒歩5分。(Y.N)