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企画
1.概要 ホバークラフトが発明されて40年が経過し大型、小型のホバークラフトは現在も絶え
まなく開発され続けられている。ホバークラフトは原理から分類すればエアクッション
艇となるが今回は水陸両用性を生かした小型ホバークラフトを開発することにした。
用途は4人乗り旅客用、4人乗り救助用、6人乗り災害救助用(消防局用)とする。
2.寸法の検討 JHX001は、運搬の都合を考慮し全幅は3m程度、折り畳み時全幅は2m以内とする。
全長に関しては需要の多様化に応じるため艇体のストレッチ化を考慮し最大6mとする。
性能の検討 小型で操縦が難しいことも考慮し最大速力は30ノット程度(60km/h)を目標とするが
航行区域は平水区域とし、航続距離は100以内とする。
3.機関の検討 あらゆる意味で、船用ディーゼル機関の使用が好ましいが、小型ホバークラフトに使用
する場合、重量的に難しいと考えられる。
また軽量低価格を考えると今回のJHX001は小型舶用ガソリン機関、軽量航空機用機
関、スノーモービル用機関が候補となる。
特に販売価格と使用頻度(年間100時間程度)を考えると軽量航空機用機関、スノーモ
ービル用が妥当と考えられる。
4.推進方法 水陸両用性を考えた推進方法を考える。
a.エアジェット
b.ダクテッドファン
c.空中プロペラ
d.上記推進方式の組合せ
5.浮上方法 水陸両用型ホバークラフトは、船体周囲に取り付けられたフレキシブルスカートによって
シールされたエアクッション区画に空気を送り込んで浮上する。
リフトファンは騒音及びサージング時の特性を考慮し、遠心式ファンが好ましいがコスト
が高いので。
汎用軸流ファンを使用する。
スカートは、バッグタイプスカートあるいはバッグアンドフィンガスカートとする。
6.船価の検討 充分な競争力を持つためには極端な船価の上昇は避けるべきである。例えばオフロード
車、モーターボートと比較されることに留意する。
しかし、販売に当たっては、購入者にJHX001の価値を認めさせる努力も必要であり、船
価の決定は慎重に行うこと。
7.プロトタイプの
完成時期
完成時期は詳細設計開始後、6ケ月、起工後3ケ月とする。
開発計画 開発を推進するために検討すべき主な項目をリストアップする。
1. 機種の選定 基本設計
2. 日程 計画着手からプロトタイプのロールアウトまでのスケジュール
3. 費用

プロトタイプ完成までの開発費

4. 需要予測 市場調査及び市場開拓
5. 生産計画 工場計画、販売、アフターサービス、採算性の検討
6. 組織 人員配置他
7. その他  

これらの項目は本来独立して考えられるわけではなく、相互関係をできるだけ正確に予想することが
企画を成功させることにつながる。

今回の企画では、企業化の前段階として、設計を中心に計画を進め、ある程度確実性のある基本設
計まで実施した企画として売込むものとする。
企画から基本設計までの過程を3段階に分けて検討する。
PHASE1
PHASE2
PHASE3
PHASE4

PHASE1

1 PHASE1ではサイズの検討を行なうが、速力要求に合せてのモデルを考える。
●スタンダードタイプ 35KT
●ストレッチタイプ  35KT
2 各項目の検討
ペイロードの決定 JHX001は、スタンダードタイプは、定員4名とし、
ストレッチタイプは定員は6名以下とする。
燃料は、50とする。
  ●スタンダードタイプ ペイロード=339.25()
  ●ストレッチタイプ  ペイロード=479.25()
ペイロード比の決定
(「PHASE1の資料」を参照)
大型化すれば構造重量が増し、ペイロード比が小
さくなる傾向がある。今回は、約45%のペイロード
比を目標とする。
全備重量の推定 Wp/Wt=0.45
  ●スタンダードタイプ Wt≒755()
  ●ストレッチタイプ  Wt≒1070()
速力の要求   ●スタンダードタイプ =35(KT)
  ●ストレッチタイプ  =35(KT)
POWER WEIGHT RATIOの推定
(「PHASE1の資料」を参照)
POWER WEIGHT RATIO=TOTAL POWER/AUW
                =Pt/Wt
  ●スタンダードタイプ=90.0
  ●ストレッチタイプ=90.0
TOTAL POWERの推定   ●スタンダードタイプ Lt=68(HP)
  ●ストレッチタイプ  Lt=96(HP)
L及びL/Bの決定 スタンダードタイプは全長を4mとする。
    L/B=1.33
ストレッチタイプはスタンダードタイプを2m延長する。
    L/B=2.0
但し、全長全幅はオンクッションの状態とする。
クッション圧力の推定
(「PHASE1の資料」を参照)
  ●スタンダードタイプ Pc=60(/)
  ●ストレッチタイプ  Pc=82(/)
クッション面積の推定 Sc=Wt/Pc
Sc:クッション面積()
  ●スタンダードタイプ 755/60=12.58()
  ●ストレッチタイプ  1070/82=13.05()
第1次寸法および主要目の決定
  スタンダード ストレッチ
Loa(m) 4.00 6.00
Bc(m) 3.00 3.00
Sc() 12.58 13.05
Wt() 755.00 1070.00
We() 415.00 590.00
Wp() 340.00 480.00
Power plant(BHP) 68.00 96.00
SPEED(KT) 35.00 35.00
Pc
(/)
60.00 82.00
Full
capacity
50.00 50.00

MAXSURF
による検討

PHASE1
の資料



PHASE2PHASE2PHASE2PHASE2

性能を中心にして可能性の検討を行う

PHASE2 目次

推定結果

 

 
.開発する艇の種類 6人乗り災害救助用

 

 

 

 

 

 

.主要寸法
全長 Loa(m) 6.00
全幅 Boa(m) 3.00
ペイロード WP() 479.25
全備重量 WP() 1,070.00
クッション長さ lc(m) 5.40
クッション幅 bc(m) 2.46
クッション面積 Sc() 12.67
クッション周囲長さ Lc(m) 14.00
クッション圧力 Pc(/) 84.44
要求速力 V(kt) 35.00
.リフト馬力の推定
0.59
h(m) 0.03
Lc(m) 14.00
ηF 0.50
ηm 0.98
c() 12.67
ρa(s2/m4) 1.20
c(/) 84.4
CF(/) 92.9
テ(2Pc*g/ρ)(m/s) 37.1
c(?/s) 9.2
c(?/min) 552.2
LIFT(EHP) 11.4
LIFT(SHP) 22.8
.推進抵抗の推定
  モーメンタム抵抗
  空気抵抗
  クッション圧力による
    造波抵抗
  スカートの抵抗
  全抵抗

検討中

.推進馬力の推定
型式 速力 機 関 種 類 備考
全type 35.0 小松G25 2サイクルガソリン  
.機関の選定 検討中

PHASE3PHASE3PHASE3PHASE3

準備中

PHASE4PHASE4PHASE4PHASE4

準備中