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「人魚姫のメタモルフォーゼ《
ご意見・ご感想


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人魚や人魚姫に関する情報がまとまっているだけではなく、興味深い分析や解釈が随所に散りばめられており、素晴らしい文章だと思いました。 とりわけバレエとの関連性についての面白い指摘がある「四 人魚の飛翔《は出色の出来栄えではないでしょうか。
 この文章を読んで、いまさらながら中丸さんの才能を感じました。
(2014年4月3日 田中琢三さん)



 人魚姫の研究、大変興味深く読ませてもらって、とても面白かったです。
 知らないことがたくさんあり、またバレリーナとの共通項の関連、スターバックスのロゴマークの人魚の由来、他の人魚伝説と比較した研究等々、本当に調べていて分かりやすく書いてくださっていたのがありがたく、たくさん知識も得て、また人魚姫の細い姿の中に潜む強い意志を持った女性像に心を打たれた次第です。
(2013年7月24日 F.T.さん)


 他の人に話したくなるような興味深いお話が満載で、とても楽しく拝読しました。
 昔はセイレーンの特徴が美しい声だったのに、途中から美しい姿に変化していったのは、聴覚的な刺激よりも視覚的な刺激を重視するような風潮が 生まれたせいなのだろうか、などとふと思いました。
(2013年5月21日 T.M.さん)


 小黒康正『水の女』(九州大学出版会、2012)の後だったので、なおさら面白く読みました。
 中丸さんの論文では、人魚姫が一つの実体として捉えられていて、中丸さんがその実体に心を読もうとするところがあり、たんなる学問としてだけではなく、人魚姫という存在が生き生きとして見えました。
(2013年5月15日 K.O.さん)

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 短い中に大量の情報がぎゅっと詰まっていて、読みごたえがありました。時代ごとに「人魚《の意味合いが大きく変動していくダイナミズムが面白かったです。ただし、逆に、これは本当に一つのお話としてまとめるべきものなのだろうか?という疑問も湧きました。アンデルセン作品があまりにも国際的に大きな成功を収めてしまったがゆえに、それまで別々の文脈で別々に存在していた多種多様な現象が、「人魚《の前史として(事後的に)一括されてしまいがちなのではないか…ということです。その意味で、「人魚《をめぐる歴史の連続性だけでなく非連続性を取り出すようなアプローチも可能かもしれませんね。
(2013年5月3日 T.K.さん)

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 女と男、身体の喪失と獲得、ことばとことばにならないもの、人間と自然など、さまざまなモチーフが複雑に絡みあいながら、哀しくも美しいひとつの物語へと織りあげられたアンデルセンの『人魚姫』。この物語をめぐりつつ、筆者はゆたかな発想力と明晰な語りで、人魚譚の文学的系譜を繙き、その深層にメスをいれていきます。人魚の伝承がさまざまな文学者たちの創作意欲を育んだように、筆者の「人魚姫のメタモルフォーゼ《もまた、あらゆる人たちの想像力を懐で温めるような、包容力のある論考となっています。
(2013年4月29日 つちのこさん)

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 大変にわかりやすく、様々に興味をかきたてられ、スターバックスのロゴのことなど、もうすぐにでもおしゃべりしたくなりました。能の「鬼女物《への言及など、アンデルセンの「人魚姫《をデンマークだけに閉じ込めていては、このような面白さにも気づかないで終わってしまうところでした。アンデルセンのエズヴァート・コリーンへの思いが、もうこの「人魚姫《執筆の段階で失恋体験とされてしまうのは、アンデルセン自身まだ恋だと意識していなかったでしょうから、少し早すぎるようにも思いますが、そういう考え方も妙に紊得がいきます。
(2013年4月21日 N.F.さん)

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 人魚姫の精神史は面白いですね。パラケルススが触れていたことは知りませんでした。パラケルススはアリストテレスとは異なる生命論や魂論を展開したことで歴史に吊を残しましたが、この問題も興味深いですね。
(2013年4月18日 M.O.さん)

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 よく知っているつもりの「人魚姫《ですが、『オデュッセイア』のセイレーンからずっと現代まで、さまざまな枝葉を広げながら、一本の幹が伸び、さらに未来に向かって変容しつづける可能性を持っているということ――いわば、点としての作品でなく、線としての文学テーマがみえて、大変興味深く思いました。
(2013年4月17日 H.K.さん)

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 御作「人魚姫のメタモルフォーゼ《を興味深く拝読しました。
 「おわりに《の人魚姫の行動への新しい解釈は斬新で、衝撃的な知的興奮をいただいた事に感謝します。「児童文学を読む会(童話を読むおとなの会)《で、さっそく「人魚姫《を取り上げたくなりました。
(2013年3月23日 E.T.さん)
※E.T.さんは、島根県松江市で「児童文学を読む会(童話を読むおとなの会)《を主宰しておられます。2013年9月・12月の会で『人魚姫』を読まれた際に、「人魚姫のメタモルフォーゼ《を参考文献として使って下さいました。会報の『人魚姫』読書報告掲載号はこちら(PDF)


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