戻る

 

I.          You!Hunterを使ってみて

You!Hunter 本体P1030639

製造元は ユーハン工業株式会社 はマニア好みの製品を作成し販売している工場の様である。制度の良い赤道儀や、自動追尾する経緯台式の架台など気になる製品が多い。しかし、ここのWebページは大半が準備中でいつまでも更新されておらずこのあたりが惜しまれる。製品の製造や開発に忙しいのだろうと想像しているが、ユーザ(ファン)として準備中のページを早く完成させて公開して欲しいと望むばかりだ(最近確認したら、だいぶ記述が増えていた)

横道にそれてしまったがYou!Hunterの話に戻ろう。

このYou!Hunterはユーハン工業のアイデア・マンMr.クエスチョン氏の考案した7×50までの双眼鏡用架台である。視野を移動しながら眺めるスペース・ウォッチングに威力を発揮する。

ただ、メーカーのYou!HunterHPでバードウォッチングにも使えると書いてあるが、動きの予測できる飛行機でやっと捕らえられたが、飛んでいる鳥や動き回る動物には少々無理がある。私個人の意見だが、あくまで天文用途と考えた方が無難だ。

P1030647(双眼鏡に、デジカメを押し当てて撮影した)

 

I.          各部の説明。

双眼鏡を取り付けて指先でコンと叩いてみると数秒揺れ続け、You!Hunterは振動に弱いのである。それもYou!Hunterが金属ではなく主に樹脂で出来ているためで、そのため大きく重い双眼鏡には向かないだろう。

水平回転部分

水平回転部は下の台座と架台の部分がネジとワッシャーで固定されている。左右の動きはスムーズである。

水平回転部分は、細め
三脚に元からあった、カメラ取り付け用のマウントはかえって邪魔になるので外してある。

 

垂直回転部分

ハンドルを回すことで双眼鏡を上下させている。回してみると少々渋い感じがする。

右矢印: 上
 へ

一番下で水平より若干下になる。

水平方向が滑らかなので、垂直方向は余計に渋い感じがするかもしれないが、それでも倍率が12倍までなら操作性は良い。

最初は、上方向に向けたいとハンドルを回すと視野が下に下がってしまう。直観的に回す向きが逆だが、これもすぐに慣れる。

実際使用した感じは良好である。冒頭で説明した振動の影響であるが、双眼鏡の向きを移動させると少し揺れるが、手を離すと割と早くに振動が無くなり低倍率の双眼鏡なら許容できる。

最も上に向けても90°天頂は向けられない。
また、仮に向いても人の首がそこまで曲がらないので
必要十分であろう。

ハンドルとは別に、双眼鏡は上下方向にひねる事もできるので、天頂を見ることも可能である。

 

双眼鏡の取り付け部分

特筆すべき点は双眼鏡を取り付けるネジは結構キッチリ止められる。

双眼鏡を取り付けるネジ

双眼鏡によっては軸を直接挟むものと、ネジで止めるタイプの二種類が使用可能である。私が使用しているビクセン フォレスタ ZR7×50WP はネジで止めるタイプのものである。

軸を深く差しこんだ場合軸を一番前に出した

ビクセン フォレスタ ZR7×50WP の場合には前に取り付けた方が良い。

 

II.        まとめ

あくまで天文用途に威力を発揮する。そもそも、野鳥観察を観察するのみの人はYou!Hunterを使わなくともよい。

夏のキャンプで子供と一緒に星を見ている時に、お父さんが導入したM17オメガ星雲を子供に見せたい時にも三脚のエレベータを下げただけで低い子供の目線と簡単に合わせられ、見ていたそのまま中央にある。反対に子供が見つけた天体を見るためにエレベータを上げるとそれが「M8干潟星雲だよ」と答える事ができる。

星空をじっくり眺めるために7×50の双眼鏡が良いとされるが、双眼鏡を買ったら是非ともこのYou!Hunterも一緒に購入すべきである。そして、欲を言えばもっと高級な三脚も欲しくなるであろう。

このページの先頭に戻る