なかはら@ほーむ

木星

2009.10.3

Meade LX200 20cm F6.2

20cmシュミカセに、Meade2倍バロー+ToUComProで撮影した。Registax5 120秒のAVIファイルを処理して得た画像だ。気流も荒れていて、ブヨブヨの木星であった。

 

2010.10.11

Meade LX200 20cm F6.2  20cmシュミカセに、Meade 2倍バロー+ToUComProで撮影した。Registax5.1 120秒のAVIファイルから得た画像だ。昨年からみて赤道付近の縞模様が一本なくなっている。

赤道儀が戻ってきて最初に撮影した木星の写真である。いろいろあって、撮影できるまでに数日の調整が必要となったが、写真は、Meade LX200 20cm F6.2の鏡筒に、Meadeの2XバローレンズとToucamの組み合わせで、合成f.l.2400mmよるビデオ画像をRegistax5.1にて積算したものだ。もう少し詳細な模様が見えても良いはずだが、シュミカセのせいなのか今ひとつ物足りなさがある。

二本あった赤道付近の太い縞模様がひとつ消えてから一年程過ぎたろうか、昔から見ていた木星の姿とずいぶんと違った印象だったがそれにも最近慣れてきた。縞模様は復活するのかわからないが、気長に待ち続けよう。

木星の影から衛星が出現する瞬間

ちょっと珍しい木星の写真を紹介する。‎

2010‎年‎10‎月‎6‎日の ‏‎21:00:54、‏‎21:03:35、‏‎21:05:52 の間で、木星の影から衛星が出現する瞬間を捉えた。衛生が木星面を通過する写真は多いが、木星の影から出てくる衛星の写真は少ない。露光も衛星が写ることを念頭に露光したので、木星本体はオーバー気味にしてある。

2010/10/6 21:00:54

2010/10/6 21:03:35

2010/10/6 21:05:52

衛星は見えない

うっすら衛星は見え始めた

衛星は完全に出現した

注目されない現象だが、狙ってみると意外と難しい。

衛星の軌道は天文年鑑で詳しく知ることができるが、木星の影から出現する位置と時間は明確ではなく、自分で予測して、その前後の撮影をするしかない。その撮影は室内から遠隔操作でする。WebカメラのToUCamを使って120秒ずつ繰り返し撮る。パソコンの画面を見つつ、自作した望遠鏡制御ソフトで木星の位置を調整しながら、数時間に及ぶこともある。これまで、予測した時間に衛星が現れなかったり、悪天候や、単調な作業のため眠気に襲われたり、TVに気をとられたりして失敗を繰り返えしていた。今回もそれ程期待してなかったのが正直な気持ちである。

その時は以外に早くおとづれた。監視している画面で暗い星が数回点滅したように見えた。最初はノイズだろうと思えたので、そのまま淡々と撮影作業を続けたていた。やがて、点滅した場所に暗い星像が安定して見えるようになって、ようやく衛星の出現したと判った。小惑星の掩蔽とちがって、木星の大気を通過した光でその影の淵を通過した衛星はゆっくりと光度を増すのだろう。もっと喜べると思っていたが、これでやっと終わったと安堵しているほうが多いかもしれない。

2010/10/1 22:57

2010101120時ころの木星である。

普段なら撮影しない天気であった。雲が流れているが不思議と大気が安定していた。ToUcamにて120秒露光したものを、Registax 5.1 にて積算したものだ。SC20cmでこのくらい写せられれば良いほうだろう。

20101018 2154分ころの木星である。26mmアイピースにて拡大撮影し、ToUcamにて120秒露光したものをRegistax 5.1 にて積算したものだ。心なしかアイピースにて拡大撮影したほうが色彩が鮮やかに見える。

Kenko SE250NCR Meade SP26mm 拡大撮影 ImagingSource DBK 21AU04.AS まったく見えていなかった縞が復活しつつある。

2011.01.04