直下の“検索イン時クリック”をクリックして頂くとページ全体が表示されます。  
 

2.使用方法
2.3-3/3 マイクロメータ
4)測定の仕方

基本的にはノギスと変わりませんが最小読み取り単位0.01ミリという事もあり測定時間があまり長引くと体温がマイクロメータに伝わり熱膨張して実際の寸法と異なる場合がありますので十分注意してください。

ア.外側マイクロメータ
   ※実際測定する場合は、切粉又は粉塵が製品と測定面の間に入っている場合があるので、製品を挟んだら少しずらすようにして滑らせて、異物が無い事を確認してラチェットを回して方が宜しいかと思います。

実際の測定作業(厚み1.2ミリ) 
  被測定物に測定面を合わせるときは、シンプルをゆっくり回しますが、測定面に傾きがあると正しい値はでません。接触させる時は前後上下に揺さぶるようにし、安定する姿勢を見つけます。1回では信頼性が低いので、複数回行い同じ値になる事の確認をするのが望まれます。
 測定結果
測定値は13.996ミリになります。  

イ.以外のマイクロメータ
 基本的にはノギスと同じと考えて宜しいか思いますが読み取り精度がノギスの数倍高いのでなるべく測定時間を短くして熱による誤差を少なくしましょう。

※最近では下記ように読み取りミスの少ない1回転1ミリ、またスピーディな測定が出来る1回転2ミリ、及び絶対原点を持つスケール付きの1回転10ミリのマイクロメータがあります。
 シンブル1回転2ミリ  シンブル1回転10ミリ
 ミツトヨカンタマイク(293-140)MDE-25MJ3360431【smtb-s】 マイクロメータMitutoyo(ミツトヨ) クイックマイクロ マイクロメーター (MDQ-30M) 293-666

★0.1μm表示のマイクロメータはこちら

ウ、ラチェット使用時の精度
 だいぶ使っている内径測定用3点マイクロメータ(φ10~12)で、ラチェットを2まわして測定した場合、どの程度のバラつキが出るか、0.001読み取れるマイクロメータで試してみました。
測定面にしっくり確実にあててからラチェットを回したのですが、最大3μm大きくなったのもありました。
 
 ラチェットの回す回数ですが、メーカによって1~2回転、または2回転といように違いがあり、特に決まりがないようです。経験から精密に測定した場合は、測定面にガタ無くしっかり当ててから、ラチェットのカチカチ音が2回ほど音がする程度で(回さない)止めた方が安定すると思います。

★ミツトヨ>精密密測定機器の豆知識(マイクロメータ編)  
 JIS規格はJIS規格他資料の44.マイクロメータ(JIS B 7502:1994)参照して下さい。

 左記のマークは、外部へのリンク部等を除き、このページの全ての著作物に付けられたものです。
 
      著者:なつお natuo.com
      

前へ  次へ

トップ測定工具の使い方→2.使用方法→2.3-3/3 マイクロメータ
© 2000 natuo