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2.加工
25.あやめ模様の正体

 FM加工であやめ模様がでるのは、機械精度が優れていると言われるが、その加工面の表面粗さ及び形状がどのようになっているのか調べました。

1.条件
・ FM=φ40ノーズR0.4のダイヤモンドバイト1枚刃
・1回転の送り=0.16ミリ
・ 被削材=アルミ鋳物

2.測定位置
 説      明      図  測 定 位 置
    A-A ①
 B-B ①と②の中間
 D-D ②から約1ミリ
 E-E ②から約0.2ミリ
 C-C ②から約7ミリ
 F-F ①先行刃と後刃

3.測定結果
1)ほぼ中央
 

ほぼ同じような形状を示した。
2)①と②のほぼ中間
 

なぜか一定間隔で山と谷に落差がある(後刃がかかっているのが落差が小さいと思われる)。
3)②から約7ミリ
 
表面に多少うねりがある。
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4)②から約1ミリ
 

3)同様
5)②から約0.2ミリ
 
殆ど山谷が分からなくなり粗さもよくなる。
6)先行刃とあやめになる後刃がかかる境目近辺
 
先行刃が残した凸の部分(高さも含む)を後刃が通る事で、段差及びあやめが出来ると考えられる。

4.参考資料
1パスと2パスの境目
複数パスの場合、その境目がどのようになるか調べた。
 
 
境目からカッター回転中心部に向かうほど山谷の落差が大きくなっていくのが分かる、これは上記3.の測定結果ともほぼ一致する。
  
5.個人的見解
あやめ模様の正体は、面粗さ及びその山谷の不規則な間隔また落差・加工表面の品質等の影響で現れると考えられる。

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