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2.加工 
NO 19.振動と面粗さ 
19.振動と面粗さ
 MCにつきもののATCのツール交換以外の動作中にボーリングした場合、その動作時の振動がボーリング精度(主に表面粗さ)にどの程度影響するのか調べました。

1.条件
ア、動作有り(ツール待機位置からツールマガジンへ又はその反対の動作中にボーリング)
※加工直前の振動(主軸停止中でATC動作時)は2~3μm有り、また主軸回転中に瞬間的(0.1~0.2秒位)振れが同様に発生した。
イ.動作無し(ATC動かさず) 
 
の2条件で行った。

2.上記以外の条件
ア、MCのタイプ
横型4番
主軸形式=ローとハイの切り替えギヤ有り
専用基礎無し
スライド形式=リニアガイド(ボール)

イ、MCのマガジン設置状況等
別置きタイプ
油圧シリンダー作動タイプ
マガジン回転=油圧モーター

ウ、加工条件
加工径=φ13
ボーリングツールメーカ=ビック
ノーズR=0.2ミリ
ツール長=約300

ツール大きさ=BT50
主軸回転数=1000Rpm
送り=1回転0.15ミリ(わざと粗くした)
仕上げ代=片肉0.05ミリ
被削材=アルミニウム
切削液=油性

エ、粗さ測定=粗度計で計りプリント
オ、粗さ理論値(凹凸)=15μm

3.結果
3.1 測定結果下図のようになった。 
 
 ※動作ある場合不整脈は大きく、無しの場合小さい。

3.2 表面粗さのうねり
表面粗さ曲線の山頂を繋いだ。
 
※振動が少ない、動作無しの方の幅が少ないのが分かる。

4.備考
今まで振動の影響は想定していてもこのように調べる事は無かったのですが、データを取ってみるとそれなりに影響しているのがわかりました。ですが鏡面加工とか超精密云々は別にして、通常の加工ではそれほど気にする事も無いと思いますね。

地震の場合はもろに食い込み等が発生しますので地面が揺れたらその時間帯に加工していた製品はチェックされた方がよいですね。

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