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2.加工 
NO 14.CBN(FM)の加工精度(平面度の度合い)

 CBN(BN600)のFMで加工する機会があったもので平面の資料取りました。
 
1.条件
・被削材=FC250(鋳物)
・大きさ形状=イケール状の約500角(肉厚20~40位)
・使用機械=横型5番タイプ(BT50)
・支持方式=3点支持

・室温=20度C±0.5度C(24時間空調)
・使用測定具=てこ式ダイヤルゲージ(0.002)とダイヤルゲージ(0.001)
・主軸の温度変化=こちら参照してください。
・面粗さ=0.5~1.5a(11.5~20S)

・使用FM=φ80(6枚刃)
・加工代=0.1ミリ 
・周速度=約800m(乾式)
※メーカ推奨速度=800~2000m/min
・送り=毎分1000ミリ

・データ位置=下図参照(×印近辺は凹形状でしたので、データが拾えませんでした)
 
・加工開始状況=切削時に使用する回転数(約3000一寸)で、40分程空回し後加工開始。
※理由は上記の主軸の温度変化参照
加工方向=X軸=-から+
        Y軸=+から-
例 まず、Y軸1でX軸1→6、次に、Y軸2でX軸1→6 という具合にYの位置を下げて行きました。
・測定結果の信頼性=±3μ位(面粗さも関係するので、だと思います)  
・加工中の写真

 

2.加工結果(上記データ位置参照)
2.1 加工直後
 
削り始めてから約10秒ほど(X方向の位置2)でチップが膨張している傾向ががわかる。

2.2 アンクランプ後
一晩置いてからアンクランプしました。
 
Y軸位置が一番高い所がだいぶ変化していますが、後はほぼアンクランプ前と同じような感じです。

2.3 平面度(取り合えず)
アンクランプ後のデータを使い、X方向を平行にした場合どうなるか計算で試みた。
※Y軸位置2をX軸位置の1の-3ミクロンと同じになるようにX軸位置6を補正し、それに伴いX軸位置2から6を傾けた。
 
クランプをもっと控えめにしたかったが、削り代0.1でもかなりの負荷がかかる為適度に締め付けたので、その影響も含まれていると思われる。
※3次元測定器の平面度(ポイント数30)は5ミクロンでした。

3.備考
今回はワイパーチップを使用していませんでしたが、使用した場合は面粗さ0.5a以下が可能らしいです。     
加工効率が高いとミクロンの精度出しは難しいですね。 

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