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![]() ![]() 1.MC NO 12.MCの動的精度の確認例 工作機械はJISで静的精度の規格があります。しかしそれよりも動的精度を重視した方がいいと思います。 ユーザー側として欲しいのは切粉が出ている状態、つまり動的精度です。 除去加工工作機械は、フレームと移動軸等があります。この移動軸の精度はJISによって許容差が定まっていますが、実際の刃先の移動精度はどうなんでしょう?。 工作機械は案内面の運動精度が刃先に反映され、工作物の形状にそのまま転写されます。その刃先の空間移動精度確認のため、導入時は下記のような方法で動的精度を確認したほうがいいと思います。 ※ただしメーカさんが応じた場合です。 1.条件 MCの型式=横型 加工場所=メーカ 環境=・20度C±1度C ・基礎あり ・静的精度許容差内 ・必要に応じて切削液使用 工具(刃物)=メーカ及びユーザが話し合いで形状・大きさ・長さを決める 加工順序=メーカさんとユーザと話し合いしたほうがいいと思います。 加工条件= 同上 被削材保持方法= 同上 評価方法及び測定機器= 同上 被削材の剛性含む大きさ及び材質= 同上 軸の位置決め方向=一方向位置決め 搬入後の条件=室温=20度Cなるべく一定にする。 基礎=メーカ指定広さ及び深さ以上確保する事。 2.被削材例(400角程度) 下図のような形状とし、回転軸(B軸)も含めて、実際に切粉を出して刃先の移動空間精度を確認します。
3.確認内容(上図参照) ア、各面の平面度 イ、AとC及びBとDの平行度 ウ、AとB及びAとD面の直角度 エ、EとFの同軸度(反転精度の確認あり、オーバーラップすること) オ、E及びFの各穴の位置度 カ、EからF迄の穴の曲がり(同軸に出来ている場合) キ、面のツールパスにあまり段差のないこと 4.期待数値(参考) 各面の平面度=0.01前後以内 各面の平行と直角度=10ミクロン前後以内 各穴位置度=数ミクロン前後以内 各穴の反転精度=ラップ部周囲が同じ筋目又はラップ部が同じ方向に同じようにずれていること。 5.備考 これで各軸のおおよそになりますが動的精度が分かります。 厚み穴径及び反転精度はなどは調整可能ですから、ここでは重要視しなくてもいいと思います。もし期待する数値に入らなくても納得出きる内容でしたらいいと思います。 一般的に円弧補間の真円度で動的精度の確認をするわけですが、これは一平面の精度ですね、出来たら全ストロークの7割程度の空間を確認されたほうがいいと思います。 尚静的精度をしっかりだしても動的精度に多少誤差あります、これは仕方のない事で、その誤差は個々のクセと言われます。
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