1214.(untitled)
名前:もけけ 日付:2014/6/9(月) 17:18
なつおさんお久しぶりです。 今日は平行度について初歩的な質問です。 例えばA面に対して平行0.05と記載があり、A面に特に平面の記載がなく、A面の平面が0.15程歪んでいたとします。この場合平行なので、その歪みに対して同じように測定面が歪んでいれば問題ないのですか?簡単に言うと厚みが出てればOK?なんですか? 当然A面に平面0.05とか記載があれば、その平面0.05に対して0.05の平行が出ていればOKだと思いますが、0.15の平面であれば平行0.2までOKなのでは?と思ってしまうんですが・・・ それに付随して、データムについて質問です。 色々調べていたら、データム形体と実用データム形体という言葉が出てきました。 例えばデータム指示が(A等)寸法線と同じ位置から出ているものと寸法線からずれているものがありました。全くちんぷんかんぷんなんですが、寸法線からずれてデータム指示(A面)が書かれているものは、データム形体で見る事を表していて、寸法線と同じ位置からデータム指示(A面)が出ているものは実用データムで見る事を表しているのですか? 何が何やらさっぱりで申し訳ありません。なんで寸法線と同じ位置で書かれているものと、ずれて書かれているものがあるんでしょうか?これによって測定方法も変わってきてしまうんですよね?
1215.Re: (untitled)
名前:なつお 日付:2014/6/10(火) 6:8
もけけさん こんばんは >この場合平行なので、その歪みに対して同じように測定面が歪んでいれば問題ないのですか?簡単に言うと厚みが出てればOK?なんですか? そういう方もいますが、平行度は0.05離れた平行2平面間に指定された面すべてが入っていないといけません。したがって任意の2点間測定で得られた厚みが0.05に入っていても、平行度は指定された面全てが0.05離れた平行2平面間に入っていないといけません。 >当然A面に平面0.05とか記載があれば、その平面0.05に対して0.05の平行が出ていれば>OKだと思いますが、0.15の平面であれば平行0.2までOKなのでは?と思ってしまうんですが・・・ これはデータムの理解が必要になります。 幾何公差の平行度はデータムがないといけません。データムは実用データム形体(定盤等の接触面)にデータム形体(ここではA面)を最大すきまが最小になるようにバランス化された状態で接している定盤等の接触面をいいます。※下記も参照して下さい。 >色々調べていたら、データム形体と実用データム形体という>言葉が出てきました。 データム形体と実用データムとは意味あいが違います。データム形体は、 データムを設定するために用いる対象物の実際の形体(部品の表面、穴など)をいいます。 実用データムは、 データム形体に接してデータム設定を行う場合に用いる精密な形状をもつ実際の表面(定盤、軸受、マンドレルなど)をいいます。 >例えばデータム指示が(A等)寸法線と同じ位置から出ているものと>寸法線からずれているものがありました。 ここの6.幾何公差Q&Aの「4.データム指示の三角記号を付ける場合の注意点」がありますがここにあるイラストの一番上と2番目という事でしょうか。それなら、一番上はその厚みの中心をデータムとすることを示しており、2番目はその面がデータム面であることを示しています。
1216.Re: (untitled)
名前:もけけ 日付:2014/6/10(火) 8:16
なつおさんありがとうございました! 私の会社でも、結構「基準面の平面が指定されてないんだけら、厚みが出ていればいいでしょ」という方が結構いまして、正直どちらが正しいのか、ハッキリとしておりませんでした。なるほど!つまるところ、実用データム形体に対しての平行を言っているわけで、けっしてデータム形体に対しての平行では無いという事なのですね?すごくわかりやすく説明していただきましてありがとうございました! 因みになんですが、例えば寸法線からずれた位置にA面が指定されている場合と、寸法線と同じ位置に指定された場合の平行度の測定はどのようにするのがベストなんでしょうか?
1217.Re: (untitled)
名前:なつお 日付:2014/6/10(火) 22:29
もけけさん こんばんは >因みになんですが、例えば寸法線からずれた位置にA面が指定されている場合と、寸法線と同じ位置に指定された場合の平行度の測定はどのようにするのがベストなんでしょうか? ずれた場合のデータムAは、最大すきまが最小になる状態にしてデータムAを設定し、データムAから平行度を指定された面を任意の位置で測り、最大値と最小値をひいて許容差以内ならOKになります。 データム記号が同じ位置にある場合、その中心平面がデータムになりますから、その両面を上記のデータムAを設定する要領で2平面を作り、その中間にデータムAという平面を作ります。あとは同じ要領で平行度指示面を測ります。 ※最近は三次元測定機で測るのが一般的だと思います。
1218.Re: (untitled)
名前:もけけ 日付:2014/6/11(水) 9:43
なつおさんありがとうございます。 申し訳ありません。もう少しお付き合いください・・・ それでは、データムが線と同じ位置の場合に三次元測定機で測定するときの測定方法なんですが、(仮に上面が①下面が②としたとき)①の平面を測定後、ひっくり返して②の平面を測定し、その中心を空間補正で基準面に設定したあとに、再度測定箇所の平行を測定するような形で良いんでしょうか? 度々すみません・・・・・
1220.Re: (untitled)
名前:なつお 日付:2014/6/11(水) 19:58
もけけさん こんばんは >①の平面を測定後、ひっくり返して②の平面を測定し、その中心を空間補正で基準面に設定したあとに、再度測定箇所の平行を測定するような形で良いんでしょうか? 三次元測定機は一度でプローブが当たる所のほとんどが測定できますので段取り変えが無くてもよい場合が多々あります。 例えば定盤の場合ですが、
このような製品の場合は、
のように両側の①と②面に平らな板を合わせそれで中間をとって仮想平面を出しますが、 三次元測定機は平らな板の代わりにプローブを当て最小二乗法で平面を作り①と②の中間に仮想平面をだしデータムとするようです。 ※古いタイプはこのような設定が出来ないのもあるようです。 注意 定盤と三次元測定機ではデータムの位置に差異がありますのでご注意ください。 三次元測定機の最小二乗法
1222.Re: (untitled)
名前:もけけ 日付:2014/6/12(木) 10:57
なつおさん!本当にいつもいつも有難うございます。 弊社の三次元測定機で測定したところ、しっかりと中心の平面(データムA)が作れました。 幾何公差の説明で、中々理解するのが困難んな説明文が多いので会社でも、しっかりと理解している人がおりませんでした。 正直言って、品質保証部の私ですらが全て理解できているわけではなく、疑問に思っては調べ、理解があいまいになってしまったら調べ・・・ の繰り返しです。色々調べても結局おざなりの表現でしか表記されていないので、曖昧になったままで終わってしまうんです。このページを発見した時は正直救われました。 なつおさんには大変ご迷惑をおかけしているとは思いますが本当に助かっています。 これからも、分からない事や曖昧になっている事は質問させていただいてもよろしいでしょうか? 何卒これからもよろしくお願いします。
1223.Re: (untitled)
名前:なつお 日付:2014/6/12(木) 21:0
もけけさん こんばんは >弊社の三次元測定機で測定したところ、しっかりと中心の平面(データムA)が作れました。 よかったです。 >、疑問に思っては調べ、理解があいまいになってしまったら調べ・・・ 私も同じですよ、ネットが無い時代、公差の前にφがある場合と無い場合の違いが判らないので、せっせと書店に足を運びました。 >これからも、分からない事や曖昧になっている事は質問させていただいてもよろしいでしょうか? はい、いつでもどうぞです。 それでは