お世話になっております。
例えば溶接構造品で
高さ200(厚み16の板を二枚使用して間に厚み19長さ168のリブを入れた状態)
上下の板の巾300
上下の板の長さ400の製品で
端面よりH7の穴を加工せよとの指示の中で
公差を指定されている場合・・・・
例えば基準よりY軸78±0.05、X軸150±0.05とした時に
仮に上の板をA、下の板をA`として
図面上、そのAとA`の板の端面の平面公差を指定されていなければ
上下の板で基準がズレてくると思います。
(そこの指定は一般公差なので)
そうなってくると、図面を上から見て寸法が記載されている
もしくは指定されている場合は、その指定されている面の
端面より±0.05の寸法が出ていれば通常はOKなのでしょうか?
この場合Aの板の端面より寸法が出ていればOKなのであって
A`の板の端面より出ていなくても「図面上」は問題ないのでしょうか?
因みに穴はAの板側から、A`の板に向けて空けるものとします。
もし両方の板から寸法を満たしていなければならないのであれば
、AとA`の板の端面に平面の公差を設けるのが妥当ではないでしょう
か?
長々と質問してしまって申し訳ございませんが
何卒ご解釈の上ご教授いただければ幸いに思います。
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1188.Re: 溶接加工品の寸法について
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名前:なつお 日付:2013/11/14(木) 21:23
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簡単な図面描いてみました。
材料は全て黒皮(幅・長さは溶断)で、必要部だけ加工マークがあり、板Aの上面とA`の下面との平行度、及び上・下各面各々の平面度、また基準面及び基準点が無い図面の場合で、端面B及び端面B`を基準(面)として上・下面関連付けされたと思われるH7穴があるということで宜しいでしょうか。
>そうなってくると、図面を上から見て寸法が記載されている
>もしくは指定されている場合は、その指定されている面の
>端面より±0.05の寸法が出ていれば通常はOKなのでしょうか?
基本的にはそうですが、溶断面でしたら一発加工しないと位置だしも出来ないし評価のしようがありませんね。
>A`の板の端面より出ていなくても「図面上」は問題ないのでしょうか?
取りつく部品の機能にもよると思います。
①製缶の場合、案外寸法がラフな場合があるので、上下両面の穴等の位置関係に高精度の関連づけが無くてもいい場合もあります(特に大物)。
②設計者の意図がわからない場合は、しっかり関連付けさせておいたほうが後々のトラブルを防げます。
※できたら②を推奨します。
>AとA`の板の端面に平面の公差を設けるのが妥当ではないでしょう
>か?
あと上面あるいは下面との直角度等の関連付けも必要ですが、設計者に情報不足とは表だって言えないと思いますので、問い合わせしたほうが宜しいかと思います。
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1189.Re: 溶接加工品の寸法について
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名前:モケケ 日付:2013/11/15(金) 13:50
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解答ありがとうございます!
やはり「図面の見方」としては、見えてる方向の端面より
±0.05という解釈でよろしいんですよね?
設計者の意図もあると思いますので一概に下からとも上からとも
ましてやその面全体ともいえないと思いますが、この情報だけなら
図面を上から見た状態の基準点から・・・と考えるのが妥当だと
僕も思います。
もし必要であれば直角ないし平面を設けるのが通常だと思います。
やはり、誰が見ても同じものが作れる。誰が見ても同じような検証結果が得られるのが図面だと思います。
ましてや図面に「暗黙の了解」などという概念はあってはならないと
思います。
なつおさん!お忙しい中、お付き合いいただきましてありがとうございます!
社内でもルールを徹底して、必要であればお客様に確認するように
したいと思います。
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1190.Re: 溶接加工品の寸法について
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名前:なつお 日付:2013/11/15(金) 20:51
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モケケさん こんばんは
>やはり「図面の見方」としては、見えてる方向の端面より
>±0.05という解釈でよろしいんですよね?
原則そのようになると思います。
>やはり、誰が見ても同じものが作れる。誰が見ても同じような検証結果が得られるのが図面だと思います。
>ましてや図面に「暗黙の了解」などという概念はあってはならないと
>思います。
そのために幾何公差が使われているのですが、図面描く側は白紙からですから大変だと思います。
いろいろな大手メーカさんの試作図面を見ています。紙図面及びCADデータ、またメーカさんの規格を見たりもしますが、それでも?というのがたまにあります。その場合は迷わず問い合わせをするようにしています。
問い合わせする時ですが、電話だけの確認は、言った言わないのトラブルの元にもなりますので、メール又はFAX等を使い、書面で残す事をお勧めします。
それでは
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