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5.NC(4/4)
イ. 代表的なMコード(Miscell(種々の)コード)
 以下に主なMコードを載せますが以外にも沢山ありますし機械メーカ毎に使用コード及び使用内容が違うと思います。実際使用する場合はメーカさんの取り説をご覧になって下さい。

 N O

コード

意 味 合 い

← の 使 用 例

M00

プログラムストップ

M00

M01

オプショナルストップ

M01

M03

主軸CW回転ON

S1500M03

M04

主軸CCW回転ON

S800M04

M05

主軸回転停止

M05

M06

工具交換

M06

M08

切削液ON

G01X150.F200.M08

M09

切削液OFF

X-250.M09

M10

B軸テーブルクランプ

B136.540M10

10

M11

B軸テーブルアンクランプ

M11

11

M19

主軸オリエンテーション

M19

12

M30

エンドオブテープ

M30

13

M98

サブプログラム呼び出し

M98P****

14

M99

サブプログラム終了

M99


ウ.以外のコード
・Fコード(送り早さを指示するコード)
 一般的に送り速度は1分間に移動する距離を指定する事になっています。例えば毎分300ミリにする場合は「F300.」とします。この毎分何ミリというのは主軸1回転いくらの送り量が適正かを計算してそれを1分間の送りに換算して決めます。

 刃物が1本で1刃の送り量が0.2ミリそして主軸の回転が毎分300回転の場合は1(刃物の本数)×0.2(1刃の送り量)×300(主軸の回転数)=60となり送り指令は「F60.」となります。
旋盤では1本のバイトで加工するのが普通なので、1刃の送り量×主軸の回転数だけで送り量は決まります。
          
MCの正面フライス加工の場合は、多刃での加工になります。例えば4(刃数)×0.2×300=240となり毎分240ミリで加工できますので上記例の4倍の速さで加工する事になります。
下のアニメのようにもの凄い加工も出来ます。
 
・Sコード(主軸回転数の指示コード)
 最近のNCはダイレクトに回転数を指示するのが普通だと思います。
例 主軸回転を1200回転にしたいな~って場合はそのままS1200と指示します。
※ あくまで希望回転数ですので実際は±3%(かな?忘れましたけど)位のばらつきがあると思います。
                
この回転数は切削速度を元にしてある程度決める事が出来ますが一般には刃物メーカさんの推奨条件で先ず加工してから現場にあった回転にするのが殆どだと思います。
実際の指令では回転数と回転方向を同時に指示します。
例 S1200(回転数)M03(時計方向回転)


・Tコード(使用する工具の呼び出し指令)
 これは次に主軸に装着したい場合に次ぎにこの工具で加工したいから待機位置で待ってなさい、あるいは次に主軸に装着したいよって時に使用する工具とNCの関連性をもたせる為のT○○というコードです。
        
実際使用する場合は(例)
           T09         =主軸に装着するツール番号。
           G91G30X0Y0Z0=ATCが出来る所迄各移動軸を動かします。
           M06         =工具の交換指令です。
           H09G90G57G43X0Y0Z300.
           ********
           ********
          
※ 機械メーカで指令の方法が違うかと思いますので宜しくです。

3.備考
 近年は安価なCAD・CAMでNCプログラムを作成するのが主流となっていますので、ここにあるGコードを知らなくてもMC加工が出来ます。
一般的な加工でしたら株式会社ゴードーソリューション様(旧浜松合同)のCAD・CAMをお勧めします。

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