3.切削加工(3/4)
イ.実際の加工条件例。
条件
1.必要時以外乾式切削とする。
2.加工機械及び刃物等の剛性が十分である。
3.材料が回転し、刃物が移動る。
4.刃物は超硬とする。
※ 下図参照の事。
切削条件参考例(下表)
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材 質
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切削速度(m/min)
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切り込み(ミリ)
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送り(1回転(ミリ)
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備 考
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1
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炭素鋼
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50~150
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0.1~5.0
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0.05~0.5
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2
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鋳鉄
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50~150
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0.1~8.0
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0.05~1.0
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3
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アルミ砂鋳物
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80~200
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0.1~3.0
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0.05~0.3
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切削液使用
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上記表ではかなりアバウトになっています。その理由は被削材・刃物(材質等)・機械等の剛性又荒加工なのか仕上げかで変わるからで、出来ましたら刃物メーカさんに相談し、先ず推奨条件で加工してみる事をお勧めします。
ウ. 自分なりの実際の推奨加工条件例
旋盤で炭素鋼(S45C)の丸50(突き出し長さ100)を丸40+0-0.03(加工長端面からさ 80)に加工するものとし切削条件を設定してみます。
条件
1.ある程度剛性のある普通旋盤及びバイト使用。
2.荒・中と仕上げは別のバイト使用。
3.水溶性切削液使用。
4,刃物は超硬使用。
5.各切削条件の単位は上表と同じ。
6.測定等はその都度行うものとします。
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工程名
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期待寸法
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切削速度
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切り込み
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送 り
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備 考
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1
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荒1
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45.0
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80
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2.5
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0.3
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2
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荒2
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40.4
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80
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2.3
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0.3
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3
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中
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40.2
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100
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0.1
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0.15
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荒加工の刃物・材料の逃げ量をここでクリアにします
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4
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仕上げ
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39.99
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120
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0.1
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0.1
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加工熱による収縮を予測し+(プラス)気味にします
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とういうように4工程を想定しましたが、工程3の備考で説明があるように、金属加工では大根と違い切削抵抗 が大きい為にお互いが逃げる(反対の場合もある)という問題が発生します。
※ 切削抵抗については次のステップで説明したいと思います。
2.3 実際の刃物
1)今までの大ざっぱなおさらい
ア.金属は大根と違い、強度(硬い)がある。
イ.被削材と刃物どちらかが移動(回転とか)しなければいけない。
(相対速度が0では削れない)
ウ.切削抵抗がある.
エ.せん断力によって取り去られたのが切粉である。
オ.他
※ この中で刃物に一番に必要なのなウ.の切削抵抗に耐える事だと思います。では切削抵抗とは実際どんなもんでしようか?。
![](imeges/mcnoha3.gif)
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