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2.NCコードの説明
N07 G54~G59(1/2)

 G92はプログラムで現在値を指定する設定方法でしたが、これは機械原点(マシン原点ともいいます)と加工原点の関係となり、NCのメモリに記憶保存され、変更される迄電源を切ってもその数値を保持されます。

1.設定の仕方(下図参照)
 加工原点(プログラムの0(ゼロ)点)とマシン原点の距離(X・Y)を計ります。


 ここではZ方向の説明は省かせていただきますが必要な方はこちらをご覧下さい。
            2. 
h印をワーク0(ゼロ)点とします。
 
上図の各距離(XとY)の数値を必要とするワーク座標系の所に入力します。
    例(X軸の場合)
     X-231.328の場合=-231.328 が設定量となります。
     X 231.328の ↑ =231.328   ↑
考え方として、機械原点を基準にしてワーク原点がどの方向の何処なのかの設定になります。従ってプラスとマイナス方向があります。

2.使い方
 前記1、でワーク座標系を設定した後は機械との関連を考慮えず加工プログラムだけ考え作業します。そのためには下記の様に加工プログラム(手順書)を作成します。

    例 
    N000 H01 G90 G54 G00 G43 X******Y*****Z*****
               ↑   ↑|         |
               |    ||←-------→|
               |    |     ↑
               |   | (移動命令された各軸の終点)
               |    |
               |  ( H01の工具長分だけ補正(手前で止めろ)しろ
               |  という命令Gコード)
               |
            このブロックを含め以降より位置決めする場合はG54に
           設定されたワーク座標系を基準にしなさい(しろとの命令)
       との意味になります。

G54と同様G55~G59が有りますが、その使用方法を下記に示します。

基本的に下図のように同じ加工品で多数個取り付けする場合、また何だかの理由で多数の加工原点(0点)が必要な場合に使用します。
 
 例えば(主軸にツールが装着されているとします)
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