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2.NCコードの説明
N03  G40・G41・G42(2/2)

ではNCプログラムはどのようにつくるのでしょうか?

おっとその前に
 最初にG41は『半径補正左』と筆頭に説明しましたが、何に対して左なのかを説明しませんでした。ここで説明させて貰います。

これは工具指令通路を基準にしています。ようは工具からみた場合、工具の進行位置が通路(移動指令通路)に対して何方側を通すかでG41(半径補正左)またはG42(半径補正右)どちらのGコードを使うかを決める訳です。

上図アニメの場合は左側を移動しますので=G41(左側へズラス)
それに対して右側の場合は=G42(右側へズラス)


日本は左側通行ですから   =G41
アメリカは右側通行ですから =G42
と覚えれば分かりやすいかと思います。

レベル 3

 ここからは下図を参考にして説明します。

   注 X0Y0(0印)を刃物(工具)の出発点とし、X20.Y20.から加工開始、以降時計方向へ周り、最後に出発点と同じX0Y0へ戻るとします。

 上図(参考図D)を例にしてエンドミルの側面加工で形状を残すようなプログラムを作りますと

G41の場合(詳細はNC各メーカーさんで違うかも知れません)

プログラム

内      容

1

G01G41X20.(Y0)D3

出発点から移動目的ポイントX20.Y0へ行くまでに進行方向左(G41)へ補正番号D3の数値分だけ補正(ここでは手前で止まるようにします。
※ スタートアップといいます。

(X20.)Y80

1 のポインイトから 5 まではプログラム通路に対して間隔を一定に保ちながら刃物回転中心が移動します。 (オフセットモードといいます)

X100.(Y80.)

 

X120.Y20

 

X0(Y20.)

 

 G40(X0)Y0

G40で左側半径補正(G41)をキャンセル(G40)する為に終点(X0Y0) へ刃物回転中心が移動します。 (キャンセルモードとなります)

上記プログラムを実行させた場合の工具回転中心経路は下図アニメのようになります。

 
 


                           G42 の場合は下図のようになります。

※ 0 から E がスタートアップで、Eから内側をぐるりと回って F 迄がオフセットモード、F から 0 がキャンセルモードとなります。

ここで覚えてほしい事は
1、プログラムの D 番号のメモリに登録する数値を変えてあげれば、加工面と工具中心の間隔を調整出来る。
2、指令プログラム(進路)を基準にし、刃物回転中心を進行方向の左右どちらでも指定する事が出来る。

という事ですね。                      

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